2024-02-20 12:54:19
867文字
Public 龍如
 

要約「ホテルではしている」(ハンイチ前提のハン+ソン)

※8の8章の軽いネタバレがあります。全体的に下世話な話です。何でも許せる人向け。

少しはしゃぎ過ぎたかもしれない。先程のサバイバーでのカラオケや合いの手を思い返しながらソンヒはコミジュルに戻ってきた。憧れの存在を前にして緊張や喜びが混ざっていた表情を引き締め、参謀との情報共有を済ませる。
「......それで、そのやはり春日さんのアパートに泊まられたのでしょうか?」
「ん?桐生さんか?」
そうだ、とソンヒが肯定すると、ハンは目に見えて肩を落とした。かと思えば拳を握り締めて悔しそうに歯噛みする。
「何だ。何が気に食わない?」
部屋の使用について、春日からの了承は貰っている。仮に貰っていなかったとしても、あの大らかな男が文句を言うことなど無いだろう。
「いえ...あのベッドで春日さんと私以外の人間が寝ると思うと嫌で...」
思わず半眼になったソンヒは拗ねているハンを睨み付けた。この有能な筈の参謀は春日という恋人が絡むと、予想出来ない言動を見せる。裏社会の人間は堅気の人間とは距離を置くべきだとの意向をソンヒが示した後も、密かに逢瀬を続けていた程だ。それについてはハンに甘いソンヒは見て見ぬふりに徹した。だが、しかし。
「そんな事言っている場合か!私は寧ろ桐生さんが、普段お前達がナニしていたかも分からんベッドで寝ている方が不憫でならん!!」
総帥から突然発せられた怒号に、付近で待機していた構成員は息を詰まらせた。日本語が分からないものは何事かと肩を竦ませ、分かるものは顔が引き攣っている。
ホテルよりも春日のアパートで寝泊まりする事を選んだのは桐生自身である為、止める権利はないのだが、あのアパート内で自分の部下と春日が幾度となく性行為に及んでいる事を知っているソンヒは気が気でなかった。
「なっ...!春日さんの自宅ではそんなアブノーマルなプレイはしていませんよ!」
「"自宅では"とは何だ!...いや、違う。プレイが何かは関係ない!お前達が寝ている事が問題なんだ!」
聞き逃して欲しかった参謀の発言を総帥が拾い、居た堪れなくなった構成員が数人、音を立てないように部屋を出た。