三毛田
2024-11-04 22:17:40
1080文字
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01 001. 着信ナンバー

1日目 知らない番号には出てはいけない

……
「穹、鳴っているぞ」
「そうなんだけどさ、知らないビーコンからなんだ」
「お前、変なサイトでも開いたのか」
 ジトッと訝しげな視線を向けられる。
「開いてないよ!」
 それは冤罪だ。最近は、スターピースカンパニーの通販サイトしか見てないし。
 前に花火が勝手にチャットを送ってきたことがあったけど、それとはまた違う感じだ。
「知らない相手からなら、着信拒否をしろ。それくらいなら、できるだろ」
「うん」
 頷くけど、じっと俺の手元のスマホを見ているだけ。この場でやれというらしい。
 一度ネットでやり方を調べてから、その相手を拒否設定にする。
「うーん……何でだろ」
「何処かから漏れたか、お前が変なサイトを開いたかしかないだろう」
「記憶にない」
「履歴を見ればすぐに分かるぞ」
 はあ。と、少し深いため息をつく。
「そんなことより、丹恒に触れたい」
「重要なことだろう……
 呆れたように言うが、スマホの電源を落としてから手を伸ばすと渋々受け入れてくれて。
 本当丹恒は俺に甘い。でも、そこも含めて大好き。
 ちゅっちゅと優しくキスを重ね、二人でベッドに倒れ込む。
「丹恒、好き」
「ああ。俺もお前が好きだ」
 頬に手を添えて、キスをしてくれて。
 しばらく二人でキスを繰り返して。
「穹……
 キスを繰り返した結果、丹恒の表情はとろっとろに蕩けてしまい。
 俺のちんちんは元気になってしまう。
 そういうことをする雰囲気じゃないっていうのに。
「穹、シたいのか?」
「ごめんなさい」
 丹恒の視線が、膨らんだ俺の股間に向けられて。
 思わず謝ってしまう。
「疲れるからこっちは無理だが、口なら……
 〝こっち〟と言いながら、腹を撫でるので思わずごくりと喉が鳴ってしまい。
 片手の指で丸を作り、それに合わせて口を開ける。
「丹恒、それ外でやらないで」
「お前の前でしかやらないが」
 何当たり前のことを。という呟きが聞こえた。
 これ、俺が悪いのかな?
 若干エッチな空気になったものの、そのまま流れて。
 二人でベッドに寝転がって、手を繋いだり握り合ったりする。
 それだけでもすごく幸せで。ちょっと前に届いた変なメッセージなんかどこかに吹き飛んだ。
「丹恒」
「今度はどうした」
「呼んでみただけ」
……穹」
「どうしたんだ?」
「俺も呼んでみただけだ」
 ふふっと嬉しそうに笑う。それにつられて、俺も笑う。
「お前に名前を呼ばれると、くすぐったいのと同時に胸がいっぱいになって苦しい」
「嬉しいってこと?」
「ああ、そうだ」