三毛田
2024-11-02 22:56:15
1082文字
Public 1000字
 

99 09. 軋むほどの強さ

99日目 その強さからくる痛みも受け入れて

……
……
 二人分の体重に耐えきれなかったのか、ベッドが音を立てて軋む。
 結構勢いよくだったので、もっと抵抗されるかと思っていたものの、そんなものはなく。
「丹恒、抵抗しないとキス以上のことするぞ」
「お前がしたいなら、構わない」
 なんて従順で己の考えなどないような反応をするのだ。
「ここは抵抗するところだろ」
「お前になら、何をされても構わないから抵抗しないだけだ」
「信頼されているのは嬉しいけど、複雑」
 両手で首に触れれば、さすがに反応はある。でも、やっぱり抵抗だけはしなくて。
「はあ……
「どうした」
「お前のせいだよ、丹恒」
 首に伸ばした手を引っ込めて、胸の上に倒れる。
「おい」
 片手で揉んでいると、さすがに抗議の声。
 もっと全力で抵抗してほしい。
 骨が軋むくらい強く手首を掴んだところで、文句は言わないのだから。
「好き」
「ああ。俺も好きだ」
「丹恒よりも、俺の方が好き」
「好意とは、そうやって張り合うものじゃないだろう」
 わかっている。でも、こうやって子供みたいに駄々をこねないと何だか負けたような気持になって。
「たんこぉ」
「よしよし」
 と、優しく頭を撫でてくれる。こうやってすぐ甘やかしてくれるから俺もつい甘えてしまう。よくないってわかってるけど。
 頬を寄せた胸は、相変わらず柔らかい。
「穹」
「なーにー」
「お前に甘えられると、俺は嬉しい。だから、もっと甘えてくれ」
「丹恒……
「ただし、胸を揉むのはベッドの上でだけにしろ。いいな」
「はーい」
「こら。言った傍から」
 胸を軽く揉んでいたら、頭をぺしっと叩かれ。
「今は二人きりなんだから、いいじゃん」
 片手だったのを、両手にして柔く揉み、横から寄せて持ち上げてみる。
「持ち上げたところで、いいことなんかないだろう」
「いてっ」
 手刀がてっぺんに落ちてきた。
「たんこぉ」
「今のはお前が悪い」
「丹恒が巨乳だからつい」
「誰の胸が巨乳だと」
 自覚がないのだろうか。
 丹恒の胸は、大きい。そして柔らかい。
 胸に顔を埋めると、ふわっとしていていつもふかふかでいつまでも顔を埋めていたい気持ちになる。
「抱きたいって言ったら、怒る?」
「いや。お前が望むのなら、差し出そう」
「ちゃんと自分の意志?」
「ああ」
 ベルトを外してから顔色をうかがう。特に変わっていない。
「脱いだ方がいいなら、自分で脱ぐが」
「たまには俺が脱がしたい」
 首を振って、提案を断る。
 ゆっくり一枚一枚脱がして。
「こら」
 持ち上げたら怒られた。