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ぎんちき
2024-10-28 20:16:52
1999文字
Public
ブン木手
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紅葉に鹿、丸井に〇〇
2024/10/27全国大会で配布していたペーパーの前半になります。後半はかどまるさんのXにて!
https://x.com/maruikado_ten/status/1850860872115388829?t=Ryn6IcI-9mYIPhuqNjaGaA&s=19
「ふぃ~、今日もよく動いたぜ!」
U
―
17日本代表候補合宿での練習はガッツリやる分、実力がメキメキ上がっていくのが自分自身でもわかるくらいすげぇ。んでもって、頑張れば頑張るほど比例して腹も減るのがこの世のコトワリってもんだ。今日は特に気合い入れたからこのままだとレストランにまで辿り着く前に倒れそうなくらいだけど、そればっかりは避けなきゃなんねぇ
……
「っで!」
「
……
ちゃんと前を見て歩きなさいよ」
「っつ~
……
わりぃ
……
」
今日の気温より冷たい視線が頭の上から降ってくる。俺としたことが、いくら腹が減ってるっていっても人にぶつかっちゃ駄目だよな。ま、キテレツだからまだよかったか。
「体調でも悪いんですか?」
表情を見るに茶化されてるとかではなく、どうやら真面目に心配をしてくれているらしい。それは俺相手だからどうこうっていう訳じゃなくて多分コイツの部長としての癖というか、そんなところから来てるんだろうな。多分。
「違う違う。すっげー腹減っててさ」
正直にそう答えると、俺を見る顔は「呆れた」って言いたげなものに変わった。何だよ。今日はいつもとちげぇから。普段以上に俺が楽しみにしてる理由ってもんがあるんだぞ。キテレツは知んねぇだろうし、特別に教えてやるか。
「聞いて驚くなよ。今晩は秋づくしスペシャルなんだぜ!」
「はぁ、なるほど。そうですか」
「あ? もー、行くなって
……
って、おい! 先には行かせねぇぞ! 丸ごとかぼちゃのプリンは俺のもんだ!」
まずいまずい。ライバルを増やしてどうするんだって話だよな!
……
っく! 腹を空かせる為に体力を使い切ったのがこんなところで足を引っ張るなんて
……
ッ。走ってでもレストランへ一番乗りしたいところなのに、追い着くので精一杯だ。
――
ん? あれ? 普通に追い着いた。ってことはキテレツのヤツ、急いでない
……
のか? それって、まさか
……
。
「えーっと、キテレツは興味ねぇの? かぼちゃを、丸ごとだぜ? 絶対うまいじゃん。それ以外に何が出るかも気になるし、できればたくさんの種類をいっぱい食いてぇし
……
」
「
……
楽しそうだと思いますが、私は丸井くんほど食欲旺盛ではないですからねぇ」
「え〜、なんだよそれ! 我慢か? そういうのはよくねぇって。お前も腹減ってるだろうに」
「私が今、空腹であることの否定はしません。しかし、アナタのそれとは規模が違いますから、我慢とかではないです」
俺からしたら痩せ我慢してるとしか思えないけどな〜。
……
キテレツって飯食ってテンション上がることあんのかな。う〜ん
……
。いつか見てみてぇけどな。例えば俺のケーキで、とか。そうなったら中々面白そうだ。
そういえば俺、コイツの好きな食べ物とか知らないかも。あとで聞いてみるかな。あんまスイーツが好きそうな感じはしねぇけど
……
何かの参考にはなるだろ!
「まだあまり来ていないみたいですよ。よかったじゃないですか」
そうこうしている内にレストランに到着。キテレツの言う通り人はまばらで
……
うお~、すげぇ! 話を聞いて想像してたより色々ある! 白米とは別に炊き込みご飯もあるみたいだし、パンも色々と充実してんな〜。メインの方は秋刀魚に、あれは蓮根と豚肉の炒めもの! それにこの香りはきのこたっぷりパスタか
……
? 他にもいっぱいだ!
デザートの方は場所が遠いけどケーキと
……
、さつまいもの茶巾絞りがあるじゃねぇか! フルーツは林檎に梨、葡萄、柿と来たもんだ。余ってたらもらえねぇかな~。そんで季節のタルトなんかを作りたい! おあ! おいおい、待てよ~。俺としたことが大事なことを忘れてた! 例の品は
……
?
「ほら、アレでしょう? アナタが騒いでたのは」
キテレツが言った方を見ると、マジだ。丸ごとかぼちゃのプリンはまだまだいっぱいある!
「ッ~! 武者震いしてきた。よし。じゃあキテレツ、こっからは別行動だ。後で会おうぜ」
「え? あ、いや。そもそも私は偶然
――
」
キテレツがそんなことを言ってるのを待っている間にも続々と人がやって来てる。正直、俺はかなり焦ってんだ!
「今日ばっかりは取るのに集中したいからさ。多分俺の方が取り終わるの遅くなるし
……
わりぃけど、テーブル確保しといてくんね?」
「ま、まぁ、いいですけど
……
食べ過ぎないでくださいよ。今朝言った、夕食後の約束
……
忘れていないでしょうね?」
っか~舐められたもんだね。いくら焦ってるったって、それを忘れるわけねぇじゃん。胸を叩いて答えてやる。
「ロンモチ! 任せろい」
――
とは言ったけど、誘惑だらけのこの空間で俺は正気を保てんのか!? いや。やるしかねぇな。何にせよ、まずはプリンの確保だ。どれがいいか悩むけど、
……
俺に似合うのはやっぱこの一番デッカいやつ、だよな!
続く!
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