Privatter+
Font
Serif
Sans Serif
Color
Light
Dark
auto
Font size
Large
Medium
Small
Language
Japanese
English
Sign in with Google
Sign in with ID and password
Account ID
Password
Sign in
Forgot password?
Create account
しちろ
2024-10-28 20:08:53
604文字
Public
LOM・連載主人公の短編
Clear cache
Export ePub
苦くて苦い
夏ごろにリクエスト企画をしたところ、うちの男主の初体験を書いてくれというとんでもねえリクエストが来たので書いた、とんでもねえ超短編。
ガトの酒場。酒臭い酔客だらけの時間帯に一人だけ妙な客がいた。赤い帽子をかぶった、世間知らずそうな顔の少年。
「君には少し、早いんじゃないのかしら」
女給はやや咎める口調で、注文された品をカウンターに置いた。この店で一番度数の強い酒だ。味だってひどい癖があって、よほどの酒好きか飲んだくれが飲むような奴。
「君、お酒好きなの」
「飲んだことないです」
「あらまあ」
このところ、ガトはざわついていた。数日前、空に巨大な蛇が浮かび、そして誰かに墜とされた。一般には詳細は知らされていない。だからわかるのは、何か大きな事件があったのだろうということくらい。
「マチルダ司祭が、お亡くなりになったのですってね。先日は僧兵長も
……
。お二人とも若かったのに、これからガトはどうなっていくのかしら」
「
……
」
少年はむっつり黙ってしまう。
こんな場所にこんなコがいるのは場違いだと思った。だから言ってみた。脅かすつもりで。
うちね、ちょっと違うサービスもやってるんだけど。
「お金払うんでしょ、そういうの」
あらまあと思う。子どものくせに勘がいいというか、見た目よりマセているというか。中身は意外と、外見の印象と違うのかもしれない。
少年は、初めて飲むという酒を涼しい顔をして呷っていた。元が強いのか吞み慣れていないせいなのかわからない。
ちょっと、気が変わった。
「
……
そうねえ、お仕事ならね」
Reaction
If you make a mistake, you can cancel it by pressing the reaction.
Custom color
Reset color
広告非表示プランのご案内