※マリーナと呼んで良いのはサフォー様だけ! と勝手に思っているため、地の文は本名の『アクア』を使用しています。サフォーとアクアが再会したら。
サファイアの涙
頬に何かが落ちてきた。なんだろうか、やけに温かい。
不思議に思いながら目を開けると、主の美しい顔がこれまでにないほど間近にあった。
「さ、サフォー様……!」
アクアの心臓がはねた。いつもより長く眠ってしまったものか、身体がすぐには動かない。
だが、意識がはっきりするにつれ、さらにとんでもない状況であることに気がつく。
「だ、大丈夫です! お放しください……!」
まさか、主の胸に抱かれているとは!
必死に身じろぎするアクアだが、サフォーはより強く抱きすくめ一向に離そうとはしない。アクアが見る間に真っ赤になる。一体なにがどうなってこういう状況なのか、全く理解できない。
「……僕はずっと、姫であることを恥じていた」
「サフォー、様?」
「僕に戦う力があれば、あるいは仲間を癒すことができれば、マリーナ、君を失うこともなかっただろうと」
悲しみを含む言葉に、アクアは次第に思い出す。……そうだ、私はこの方をお守りするために。
「けれど今、初めて、自分が姫であったことに感謝している」
間近に見えたサフォーの白い頬に、一筋の濡れたあとがあった。
ああ、この方は。
「……私も今、初めて知りました」
アクアは微笑むとサフォーの頬に触れた。目に映る青い瞳が、サフォーの顔が、少しずつにじんでいく。
「嬉しいときにも……涙は、流れるものなのですね」
※※※※※
とある方が、帝国にある核をどうやって取り返しに行くんだろうと話されておりまして……確かに……。それで考えた一案。(主人公は男女とくに決めてません)
発売熱望
エナンシャルク帝国を臨む丘にて
アレク「いいですか。再三言いますが、今回の作戦は隠密作戦です。珠魅の核を誰にも見つからぬうち、知られぬうちに、すべて回収するのが理想です。くれぐれも目立つ行動は慎むように」
主人公「ううん、さすが超一流の怪盗淑女。2000個盗んだ宝石泥棒が言うと、説得力がすごいなぁ」※淑女時代×1000+珠魅狩り×999
アレク「……ケンカ売ってますか、貴方」
瑠璃「おい、誰だ。このアホ(主人公)呼んだやつ」
レディパール「君じゃなかったのか、瑠璃」
瑠璃「コイツが勝手に来たんだ! ディアナもルーベンスも、一族総出で内緒にしていたはずなのに、一体どこから嗅ぎつけたんだか……世界の有名人になっても相変わらずだな、コイツ」
主人公「信頼できる情報元(蛍姫)が教えてくれました♡」姫ったらアレクサンドルが関わると情熱的ね♡
瑠璃「一番ダメな奴からじゃないか……!」
パール&アレク(姫……)
レディパール「内部の主だった情報はサフォーたちが集めている。加えて、アレクが独自に調べたもの……。万が一の場合は、後方に控える騎士たちがフォローに当たる」
瑠璃「了解している。もっともオレは、ルーベンスたちに剣を抜かせる気はないけどな」
レディパール「さて、それは君の働き如何というところだな。それなりに頼りにはしているぞ、瑠璃」
瑠璃「それなり!?」
レディパール「ふふ。まあ、背中を預けられる程度にはな」
主人公「先生~、瑠璃くんが真珠姫みたいに赤くなっていま~す……いったぁあ!」
瑠璃「……」黄金の右
アレク「……最後ですが、もう一つ確認しておきます。とくにそこの、口の軽そうな英雄殿。都市には、私が関与していることは……」
主人公「はいはーい。わかってるって、みんなにはナイショだよ♡」
アレク「帰りますよ」
主人公「嘘です、約束は守ります!」
レディパール「さて、雑談もここまでとしよう。……刻限だ」
瑠璃「行くか」
主人公「大丈夫だよ。こう見えても自分、エナちゃん(不死皇帝)の知り合いだし、二回も勝ってるし♡」
瑠璃「バカヤロウ! アンタがいるから心配なんだ!」
アレク「……隠密行動です、英雄殿」
【流れ】
・これまでのせめてもの贖罪に、アレクが一人で帝国から核を取り返そうとする。
・同時期、煌めきの都市では帝国にある核の奪還作戦が練られていた!
・いつものパターンでフラフラ関わってくる主人公。
三者が出会い、思惑が重なったり重ならなかったりするとき、かつての敵と味方による、奇跡の共同戦線が実現する……!
宝石泥棒編×帝国編。仲間の核を取り返せ! レジェンドオブマナ2、発売!
主人公が来た経緯、こんなんだったら嫌だな。
蛍姫「……!!!」
ディアナ「姫、どうかしましたか?」
蛍姫「い、いえ、ディアナ。なんでもないのです……」
ディアナ「そう……ですか? なら、よいのですが……」
蛍姫「ええ、うふふ……」
蛍姫(アレクが……アレクがまた私に黙って、何かをしようとしている気がする……!)
蛍姫のアレクセンサーヤバい説。
※※※※※
エスカデと名無しの主人公。(たぶん書きかけギャラリーにいる、エスカデのことがお気に入りの主人公)
七夕
「おい、貴様。今日はなんだ」
「七夕だから、みんなに短冊書いてもらってきた」
七月七日、ジャングルの奥地。今日も今日とて修行に明け暮れるエスカデの目の前で、英雄様はばさりと短冊の束を取り出した。
「うちの弟子とサボテン君と~、珠魅のみんなにドミナのともだちに……瑠璃は真珠姫と仲良く書いてくれたし、ラルクは渋ったけどシエラの書いた短冊見せたら書いてくれた。こっちは仲良し三人組ので、ニキータの願い事は……わかりきってる気がするけど書いてもらったし。んで、もちろん自分のもありますし……あーっ、エスカデなんつーことを!」
「貴様は相変わらずうるさいし、俺は七夕など興味はないし、しかも見苦しい願いを書くな」
エスカデは『馬券が当たりますように』と書かれた英雄様の短冊を無言で破り捨てた。
「……馬券がダメなら、宝くじ一等当選しますようにだったらいい?」
「よくない。貴様はもう少し、己の立場と人からどう見られているかを理解した方がいい」
なんだよ短冊ひとつで細かいなとぶつくさ言いながら、英雄は白紙の短冊に願い事を書き記した。エスカデはへの字口で腕組みしたまま、英雄の書いた願い事がまっとうなものであることは確認する。
「というわけでエスカデ氏、あなたも一枚どうぞ」
「くだらん。俺は星に願いなど託さん」
「夢ないなあ。そりゃまあ、エスカデらしいっちゃらしいけど」
じゃあ自分が代わりに書くわと言って、英雄氏は短冊にペンを走らせた。
「聖騎士様、いまなんで、自分に向かって奈落に落ちろのポーズをとりましたか」
「貴様が『スパッツが世界のトレンドになりますように。エスカデ・ライオット』と書いたからだ」
「それがエスカデの願いじゃないの?」
エスカデが抜刀しかけたのを見た英雄は、たった今書いた代筆の短冊に二重線をひき、『マチルダとちゅっちゅし』まで書いて自ら短冊をびりびりに破いた。聖騎士の無言の圧と殺気が身体に突き刺さる。
「本当に願い事ないの、エスカデ。お前が最後なんだよ」
「ない。そんなものを書いている暇があれば、剣を一つ振っている方が有意義だ」
「ちぇ~、つまんない」
英雄はすねた声で言って、子どもっぽく下唇を突き出した。仲間や友人から集めた短冊は、エスカデが最後。あとは飾り付けが待つだけだ。
「あえて言うのならば、だが」
「ん?」
「俺の願いは、貴様との連名でいい」
「……」
英雄がペンを差し出すと、エスカデは英雄の名の横にさらっと署名した。
「……照れますな?」
「気色の悪いことを言うな。何か照れるようなことがあったか」
「……。うむ……」
英雄は書いたばかりの短冊を、束の一番下に入れた。新たな一枚には、人に見せるには少々こっぱずかしい願い事と、自分の名。その横に育ちの良さをうかがわせる筆跡でエスカデの名が記されている。
「そうそう、ここからが本題なんだけど」
「……なんだ」
エスカデの声が低くなった。このパターンでろくなことがあったためしがない。
「マイホームの近くに笹がなくてさ。どうせなら、世界一ご利益ありそうなマナの樹のてっぺんに短冊吊るしたいんだけど」
エスカデ手伝って……と英雄が言い終わるより早く、今度こそ、英雄様に聖騎士の奈落に落ちろがさく裂した。
●願い事は……英雄や聖騎士らしいまっとうすぎるものなのか、エス主的なのものかはご想像にお任せします。
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