NEO
2017-09-14 00:29:48
2499文字
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炭善版夜の描き書き一本勝負log

増えます。(12/27現在17作)

↑新古↓
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第十七回 2017.12.27

大掃除は済んだし、御節も作ったし、年賀状出して、餅つきは明日。買い出しから戻っても門松に掛かりきりの相手に声をかける。
「お前の好きなお蜜柑買ってきたよ」
「お前も好物だろう……一服するか」
穏やかに暮れる年がこんなにも、愛しい。

▼「もうすぐ新年」

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第十六回 2017.12.20

お前はそうやって不機嫌になるけどさ、そんなに悪くないと思うんだよな、俺。任務が重なって、会えない日が増えてもそれは、強くなった証だろ?やっと俺も隊に認められて、お前と同じところにいられる……嬉しいんだよな。家族って、こんな感じなんじゃない?

▼混ざる

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第十五回 2017.12.13

夢も浪漫もない堅物め!と詰られてしまったが、俺にはそう感じられないのだから致し方ないと思う。情緒を求めるのは悪くない。でも、何故今、忍ぶ振りをしなければならないのか、分からない。率直に握っては駄目なのか?もう二人きりだというのに。

▼机の下で手を繋ぐ

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第十四回 2017.12.6

ふと、目が覚めると列車の中にいた。あの時、側にあった命が今はない。助かった人たちから感謝された、でも此処は俺の席じゃない。
眩しすぎる夜明けだった。傍らで震えながらなきじゃくるお前が、心象の写し絵のようで……悲しさが一層込み上げた。

▼3cm隣にある肩

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第十三回 2017.11.29

例えばお前が親も兄弟も親戚もない身の上だったとして、期待してくれる人も守りたい人もいなくて、掛け替えのない何かが欲しいのに、見つけることもできなくて。そんなある日、突然目の前に自分を無条件で信じくれる奴が現れたとしたらさぁ……どうよ?

▼我慢できる?

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第十ニ回 2017.11.22

すみはる、よしはや、すみこ、よしこ、ぜんこ、ぜんじろう……祝詞のように口吟んでみたものの今一つしっくり来ない。どうしたものかと相談したら馬鹿じゃないの?!とお前は呆れたが「すみはや」と呟いてくれた名前を、俺は、ちゃんと覚えておくからな。

▼語呂合わせ

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第十一回 2017.11.15

音に敏感な俺は、傷付ける言葉に涙が溢れ、褒め言葉は嬉しくてぶっ倒れた。真偽より、信じたいものを信じたから、よく騙されて。俺は報われないと思ってた……嘘のない音でもない限り……そうだよ。分かるでしょ?っ、ばか!も……それ以上は勘弁して!!

▼いわないで

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第十回 2017.11.8

心から悪かったと思っている。声も掛けず振り向き様に刃を構えるなんて剣士としても失態だった。でも本当に驚いたんだよ。自分は此処に居るのに、背後から自分の匂いが近付いてきたものだから。なんでお前からアイタタ、落ち着け、やめろ、どうして殴るんだ?

▼移り香

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第九回 2017.11.1

都合の悪い時を狙い断られては安堵した。やっぱり。そうだよね。泣いたけど本当は大丈夫だった。始めから駄目だと分かっていればそれほど苦しくなかったから。きっと一生平気でいられたのに。お前がそうして俺の本意を見極めていた、と、知らなければ。

▼意図的

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第八回 2017.10.25

時折、知らない詞を使う。憧れていたのだけれど、と含羞の色を浮かべたお前に俺は、酷く、焦りを覚えて見つめ返したのだったか。置いていかれるような気がして、惜しいことをした。お前に応えてやりたかった……

「死んでも構わない」と。

▼月が綺麗ですね

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第七回 2017.10.18

いつでも聴きたい音がある。何度でも、どんな時でも。近くで、遠くで。寂しさが減るし、悲しさが和らぐ。喜びは増して、楽しさが広がる。お前の側で死ぬまで聴いていたい。明日をも知れぬ命も、永遠に亡くした哀悼も、忘れたような気になれるから。

▼依存症

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第六回 2017.10.11

「ちょっと眼を離した隙にどういうつもりだ」
「どうって」
「特にこの辺り俺は知らないぞ」
「触るなよ」
「二貫近く肥えてるよな?また盗み食いしたのか?」
「お前の目分量の正確さなんなの」
「いつも鍛練してるからな!」

▼頭の中では裸にしてる

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第五回 2017.10.04

込み上げる蟠りを喉奥に留めていたからオエッとか、ひぐっとか、そんな蝦蟇になっていた。怖くても辛くても悲しくても泣く俺が、今まで泣かずにいたのは知らなかったせい。お前の無事がこんなにもまた、此の音が聴けてよかった。

▼泣きたいなら泣いていいよ?

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第四回 2017.09.27

幾ら頭を捻っても妙案が浮かばない。輝かんばかりに綻ぶ賑やかな花の、蜂蜜浸けにした薫香思わせる甘さ。目蓋を瞑る金木犀、の、目許にひっそり翳る隈。長い睫毛には雫が震えている。如何に慰めるか分からないまま、また無情にも夜が明けた。

▼今日も寝不足

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第三回 2017.09.20

綺麗な涙。透き通った眼。もういいよ。いいってば。きっと俺の澱は一生拭えないんだろうけどさ。いいんだ。俺の為に涙を溢そうなんて酔狂は、お前くらいしかいないだろうからね。それより楽しい話しよ。こっちに来いって!ほら、饅頭もあるよ~

▼構ってほしい

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第二回 2017.09.13

神楽の剣戟昇華に苦戦する最中、刀を落とした両手を掴まれた。豆が潰れて腫れた掌に、ふちゅ、へちゅ、と口吻けて呪いを掛けたとお前は嘯いた━━━叶うまで止められないよ、と。漸く形になった深夜……善逸、今から解いて貰いに行くからな。

▼本日三回目のキス

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第一回 2017.09.06

炭治郎の形は、炭治郎だけで完成している。しゃき、と背筋を伸ばし佇む姿は精悍で、一幅の書画を眺めているように……余分な墨を落としたくない。
昨夜の夢は俺に都合のいい綺麗な幻だったのだろう。密やかに思い定め、踵を返した。

▼願うだけならありでしょう?

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