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三毛田
2024-10-26 22:19:42
1086文字
Public
1000字
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92 02. 焦げそうな視線
92日目 貴方の視線で焦げてしまう
〝ソレ〟を向けられると、体の奥が熱くなるような感覚に襲われ。
焼け焦げてしまいそうだと錯覚してしまう。
『丹恒〜』
時に甘えるように。
『丹恒!』
戦闘中、俺を守るように。
『丹、恒
……
』
情事の最中、何かをこらえるように。
俺を呼ぶと同時に、そんな視線を向けてくる。
穹は俺よりも体温が高いから、火傷をしてしまいそうだと、焼け焦げてしまいそうだと錯覚するのだろう。
そうであって欲しい。そうでないと理由にならない。
所詮言い訳でしか過ぎないと、自分でも分かっていて。
穹に名前を呼ばれ、好意を向けられると肌が敏感になったような錯覚に陥る時もある。
嬉しく感じるとともに、本当に俺がそれを享受していいのか不安になり。
「丹恒、大丈夫。それは、お前が受け取っていいものだから」
「穹」
俺の目をしっかりと見ながら、穹は告げ。
ああ。
その視線に焼かれてしまう。
「穹。熱を持った視線を向けないでくれ」
「何で?」
「お前に、焼かれてしまいそうな錯覚をする」
「じゃあ、俺に焼かれて。俺だけに焼かれて」
手袋に包まれた手が、胸を撫で。
「このままベッドで、全身俺に焼かれちゃう?」
「それも、悪くないな」
手を取って、頬に当て。チラッと見ると、片手で口元を覆って顔を真っ赤にしていた。
「穹。抱いてくれ」
「丹恒からストレートにお誘いされると、恥ずかしいんだけど!!」
「ふふ」
思わず笑うと、キッと睨まれてしまう。
「穹、連れて行ってくれ」
「はいはい。動けなくなっても、俺は責任取らないから」
「望むところだ」
首に腕を回すと、抱き上がてくれて。そして穹の部屋まで行くと、ベッドにそっと下ろされる。
「覚悟しろよ」
「ああ」
それから、視線で、手の熱で。
全身を、穹の熱で焼かれてしまった。
心地よい疲労で、うとうとしていると冷たい飲み物が頬に充てられて。
「ちゃんと水分補給」
「ああ」
何とか上半身を起こし、水分補給をしてまた寝転がり。
「丹恒が積極的だったから、加減できなかった」
「それでいい。俺にお前を刻んで欲しかった」
「うわ。殺し文句じゃん」
言葉を伝えると、真っ赤になって。手にしていた飲み物を一気に煽り。
「丹恒、好き」
「ああ。俺も、穹が好きだ」
「完敗です」
「ふふ」
両手を挙げて降参を示すから、思わず笑ってしまった。
「シャワーは?」
「今はいい。動けるようになったら行く」
「じゃあ、ひと眠りしよう」
「そうだな」
二人で寝転がり、手を繋ぐ。
手から伝わる熱も、ひどく心地よくて愛しい。
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