梶間
2024-10-24 18:05:44
925文字
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とある国の魔除け

これ以上展開が浮かびませんでした

『チンチンナブルムとは』
 メリニ王国の謁見の間にて、他国の使者が友好の証にと立派な箱を差し出した。その国では親しまれている魔除けだそうで、教会や寺院、王城などに飾られて魔を祓う縁起物だと使者は述べる。
「魔物が近寄らぬ王の威光がある国には不要かもしれませんが、我が国でも選りすぐりの細工師に作らせた逸品です、芸術品としての価値もお認めいただけたならば幸甚の至りに存じます」
 使者は非常に丁寧なやり取りと有効的な態度であった。メリニとしても有効を結ぶにあたって非常に良い相手であったので王と宰相と補佐官は献上品の魔除けを丁重に扱うことに決めた、が。
「魔除けにはかならず、御、をつけて呼ぶように……。敬いの心、信心が魔除けの力を高める……。ふうん。じゃあ使者が帰るまでに目立つところにでも飾るか。この御チンチンナブルム」
「すみせんちょっといいですか!?」
「なんだ、有効的な手段を示せって言ってたのにダメなのか」
「いや献上品を目に見えるところに飾るというのは良いんですが今回の魔除けに関してはちょっとその」
「御チンチンナブルムと正式名称で呼んだ方が良いって書いてあるぞ、君も呼んだ方が良いんじゃないか」
「いや俺にはさすがに羞恥心というものがあるんで」
「俺にもあるけど」
「どこが?」
「だってこれはただの魔除けだろう。魔除けの名前を言っているのにちんこと同一視する方がおかしい」
「気づいててそれでなんです!?」
「響きは確かに似てるけど物は別物だろう。それに生殖器信仰というのは各国にあるんだろう?君が教えてくれたのになにをそんなに敬遠するんだ」
「いや頭では分かってるんですけどどうしてもちょっと抵抗感が」
「御チンチンナブルム」
……
「御チンチンナブルム」
……んんっ」
「あ、今笑っただろ。ちんこで笑うなんて君のが幼稚すぎる」
「いやいやいや。それマルシルやファリンさんにも言わせても良いってことですからね」
「あ……うーん……女性陣にはどうなんだ……これは魔除けの名前なのに……
「これは俺が丁重に扱っておきますから。陛下は使者の方に素晴らしい芸術品だった、と一言お伝えください。後は俺が上手くやりますから」