Privatter+
Font
Serif
Sans Serif
Color
Light
Dark
auto
Font size
Large
Medium
Small
Language
Japanese
English
Sign in with Google
Sign in with ID and password
Account ID
Password
Sign in
Forgot password?
Create account
三毛田
2024-10-24 15:24:17
1062文字
Public
1000字
Clear cache
90 10. 体温に触れる
90日目 君と触れ合うその温度
ふとした瞬間に触れてきた指先は、ひどく冷たく。
緊張からか、それとも嫌なことでも思い出したのか。
俺には分からないが、丹恒にはまだまだ秘密があるようだ。
わざわざそれを暴くつもりはない。本人が話したくないのなら、それでいい。
いつか、〝俺になら話してもいい〟と心から思ってくれたその時に。
「しばらくあそこには行かなくていいから、安心して」
「
……
お前には、お見通しなんだな」
「一般人だって、あんなところにずっといたら頭がおかしくなる」
「そうだな」
腕を掴む手に力が入っていて。そのまま掴んでいたら、鬱血してしてしまうのではないかと心配してしまう。
「丹恒」
「なんだ」
懸命に、声が震えないよう振る舞っているように思え。
「一緒に寝るか」
「それはいつものことだろう」
「丹恒が強く断らないから」
「断っても、お前は強行するからだ」
ふっと笑ったその顔色は、まだまだ青いし笑みだって引きつっている。
それでも、懸命に笑おうとしているから俺は何も言わない。言えないのが正解かも。
「今日もいっぱい動いたし、これからお風呂だからぽかぽかだけど。どう?」
「どう、とは」
俺の問いかけに少々困った表情を浮かべる。
「暑苦しいと感じないなら、抱き枕になる。それなりに丈夫だから、蹴ったり叩いたりしても平気」
「そんなこと、しない」
「寝ぼけた俺は、抱きついてそのまま丹恒の胸を揉んでいたりしています」
そう告げると、丹恒はそっと自分の胸に手を当てて。それから、隠すように腕を抱いて。少しだけ距離を取りながら睨んで。
「最近、シャツによっては胸元がきついのがあるんだが。お前のせいか」
「てへ」
「てへ。じゃない。まったく」
「俺が不埒な真似をしてるから、その仕返しにと思ってさ」
「
……
抱き枕にするのは考えておくが、乱暴はしない」
「それならそれでいい。でも、一緒に寝るのは構わないだろ?」
「そうだな。少しばかりお前の体温が恋しい」
珍しく素直だ。
「火傷しないように工夫しろよ?」
「お前の体温と俺の体温とでは、確かに差がありすぎるから火傷しかねない。素肌が触れないよう、袖が長めのものを着よう」
本当は、触れ合いたい。触れて欲しい。
でも、彼がそれがいいというのであれば俺には止める権利などなく。
「後でいっぱい触れ合おうか。えっちなことも含め
……
うぐぅ」
脇腹にクリティカルヒット。
「ばか」
小さく吐き捨てるようなその言葉は、照れ隠しから来ているもの。
が、脇腹がすごく痛い。
Reaction
If you make a mistake, you can cancel it by pressing the reaction.
Custom color
Reset color
広告非表示プランのご案内