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Hizuki
2019-09-02 21:47:23
1057文字
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FF14
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魂を繋いで
【FF14】アルバート+光。5.0メインクエ後の話。メインクエ79~ラスト辺りの諸々、しんみり気味で短め。ヒカセンしかいないけど+と言い張る。彼と共に。
クリスタリウムの中にある牧場の側。
レイクランドの景色が見渡せる物見台に、あの時と同じように立っていた。
私の身から光が溢れ、空から闇が消えた時。
これからどうすればいいのか分からずに立ち止まっていた時。
―
お前が世界の敵になりそうだったら止めてやるし、お前が進もうとするなら、背中くらいは押してやる
―
だから
……
思うように進めよ、英雄
かつてのこの世界の英雄の言葉は、枯れた大地に降る雨水のようにあの時の私の心に染み込んだ。
そして、アーモロートの地でエメトセルクと対峙した時。
自分の身に留め切れなくなった光が再び溢れ出した時。
賢人達の足止めも、今代の光の巫女の一手も及ばず、もうどうしようもないと思った時。
―
…………
なあ、あと1歩進む力があったら、この世界を
……
すべての世界を救えるか?
まるで時間が止まったような世界に現れた彼は、私にそう言った。
―
なら
……
魂ごと、持っていけ!
「全く
…
無茶なことを言ってくれたよね」
この世界だけじゃなくて、すべての世界を救えるか、だなんて。
けれど彼のおかげで私は進むための一歩を踏み出すことができた。
壊れかけの魂を彼の魂で補って、彼の象徴たる斧を手にして。
エメトセルクに向けて放ったかの英雄の斧は、彼の身を貫いた。
「
…
アルバート」
彼の名を呼ぶ。
光の氾濫が起きた時に彼の魂だけが残されたのは、きっとこのためだった。
彼がいなかったのなら、私は新たな罪喰いとして第一世界を滅ぼしていたのかもしれない。
今の私が私でいられるのは、彼がいてくれたから。
「でも、本当にありがとう」
…
叶うのなら、もう少し彼と共にいたかった。
彼が見てきたこの世界の話を、彼の口から聞きたかった。
私の知らない、彼が生きた世界の話を。
なんて言ったら、彼はどんな顔をしたのだろう。
酒場の手頃なアルコールと、ちょっとした料理を用意して。
ああ、でも彼はこの世界のものには触れられないんだったっけ。
杯を傾けながら互いの冒険や、仲間達の話をしたかったな、と思わずにいられない。
出会い方が違っていたら、と一瞬考えるも、私達はあの出会い方だったから今ここにいるわけで。
どうしたって私達はきっとこうなっていたのだと思う。
見上げた夜空に一筋の光が流れた。
3回願いを唱えるなんて、そんなのは無理だ。
だから代わりに祈りを捧げる。
どうか、彼がかつての仲間達と穏やかに眠れますようにと。
そして、私はこれからも『彼の魂』と共に歩いていく。
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