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Hizuki
2019-02-18 20:48:15
1260文字
Public
FF14
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刃物の扱いにご用心
【FF14】ルン+光。2019年ヴァレンティオンデー報酬のトンベリ包丁の話。捏造しかない。取り扱いに注意。
薄茶色のフード付きのローブ。
左手にはランタンを、右手には包丁を。
「あ、ルンさん」
「一体何をやってるんだ
…
」
「見ての通りトンベリの格好です!」
街中で偶然出くわした弟子は、トンベリにそっくりな格好をしていた。
包丁には透明な覆いが掛かっていて、そのままではあるもののちゃんと配慮がされているようだ。
守護天節はまだもうしばらく先ではなかったかと暦を思い出す。
「冒険者仲間の家でちょっとした仮装パーティがあって、その帰りなんです」
何故そんな格好をしているのか詳しく聞かない方がよさそうかと敢えて触れるのを止めたのに、理由を自ら語りだした。
手に持っているランタンを揺らせば、それに合わせて炎も揺らぐ。
彼女の後ろには同じ姿の魔法人形がついて回っている。
「にしてもその包丁、本当にトンベリが持っているものにそっくりだな
…
。どこで手に入れたんだ?」
一度だけ高地ラノシアで巨大なトンベリを見かけたことがあった。
とんがり帽子にローブ、その姿はまるで黒魔導士さながら。
それでも手にしていたのは包丁とランタンで。
大きさは一般的な包丁と変わらないものの、形状はそのトンベリが持っていたものとほとんど同じだった。
「これ、もらったんですよね」
「もらった?」
「グリダニアの隅っこでマジックポットから」
入手経路を聞いて思わず目を見開いた。
それどころか街中にマジックポットがいたという話に耳を疑いたくもなる。
マジックポット自体そう見かける魔物ではない。
どうしてそんなところに。
「嘘だろ
…
?」
「本当ですって。『ミラクルエリクサーちょうだい』っていうから、たまたま持ってたそれあげたらくれたんです」
もう既に名前からして胡散臭い。
何でそんなものを持っていたんだオレの弟子は。
「大丈夫なのか
…
?」
「何でも切れるし、包丁としては有能ですよ。ただ
…
」
そこで言葉を切ると、視線を包丁に落とす。
オレの気のせいでなければ不安の色が混じっているように思えた。
「最初に受け取った時より重くなってるような気がするんですよね
…
?」
一瞬背中を寒いものが走る。
信じられない信じたくないというように笑ってはいるものの、どこか乾いていて。
そんな話があってたまるか。
その重みは一体どこから。
いやでもまさか。
「すぐにでも捨てた方がいいんじゃないのか
…
」
「逆に手放したらトンベリ達に恨まれそうな気がして
…
」
…
みんなのうらみ、か。
思い至った元凶に彼女と二人顔を見合わせる。
「だったら大事に手入れして使ってる方が安全かなぁって
…
」
危ないという自覚はあるらしい。
「ま、まぁ扱いには注意しろよ
…
」
「はい
…
気をつけます
…
」
何かが当たる感覚がして足元を見遣る。
するとオレに向かって手にした包丁で斬りかかっている魔法人形の姿。
包丁はどうやら布でできているらしく、ぐにゃりと曲がるだけで痛みは何もない。
その姿はオレの発言に対して抗議の声を上げているような気がした。
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