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Hizuki
2015-11-28 20:09:42
1213文字
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機械仕掛けの英雄
【FF14】オル光。ヒカセンモデルのミニオンの話。カッコイイ銀剣が好きな方はちょっと注意かもです…。
「ほう、魔法人形か」
私の足元をちょこちょこと動き回るものが気になったのか、しゃがんでそれを見たオルシュファンが言った。
「知り合いが作ってくれたの。彫金師ギルドのものが有名だけど、他の職人が作ったものもあるみたい」
普通に三国の店で売られているものから、地図が示す宝箱の中に入っているもの、職人が作るものや、ダンジョンにあるものなどと種類はとても多い。
それも自然に存在する生き物や魔物、はたまた異界のものなど、モチーフとなったものも千差万別だった。
「各国の盟主とか、有名な人物なら実在する人のものもあるし」
今足元にいたものを戻し、新しく別のミニオンを呼び出す。
実在するララフェル族をモデルにしたもの。
桃色のドレスを身にまとったウルダハの女王。
「ナナモ陛下か
…
こんな細かいものも作れるのだな
…
」
感嘆の声を漏らし、その小さな女王をまじまじと眺めている騎士。
実際にはほぼありえない組み合わせに思わず笑ってしまう。
そして小さな女王は私の背中を上り、局長の腕と同じように、右肩にちょこんと腰掛けた。
おぉ、と驚きの声が上がる。
「出来がイイな」
彼が見やすいように下ろしている髪を左側へ流す。
人形に顔を寄せていたオルシュファンの動きがふと止まる。
何かを考えているようだった。
「有名な人物、というのであれば、お前も該当するのではないか?」
「え?」
何を言われているのか、それを理解するのに少し時間を要した。
「今エオルゼアでお前のことを知らない人間を探す方が難しいだろう。何故それがないのだ?」
やや熱く語ってみせるオルシュファンに、どうしていいのか分からなくなる。
需要がなければ供給はない、というのはごく自然なことだ。
「いや、要ります
…
?私のミニオンですよ
…
?」
思わず彼の前で使うことのなくなった敬語になってしまった。
「私は欲しいぞ」
間を空けずに即答され、言葉に詰まる。
「それにここにはお前に憧れる者も少なくない。士気にも関わるかもしれん」
「あっ、はい
…
」
至って真面目なその声に、本当にそれは必要なのかと問いかける気にはなれなかった。
「ギルドで作ってもらうとなると、どれくらいかかるのだろうか?」
「さすがにそこまでは私も
…
」
「ふむ
…
これは一度問い合わせてみる必要がありそうだ」
「特注ってなると結構な額になりそうですけどね
…
」
「何にせよ話を聞いてみてからではあるが、完成した暁にはちゃんとお前に確認してもらわなくてはな!」
彼の勢いに飲まれた側で、いつの間にか地面に下りていた小さな女王が笑っているようだった。
数日後、ウルダハの彫金師ギルドの前を通りかかると、やたら嬉しそうなマスターのセレンディピティーさんに出迎えられた。
理由を尋ねると「クルザスから特注の依頼が来た」と聞かされ、あの人の本気ぶりを思い知らされたのだった。
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