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ミイ
2024-10-23 21:22:20
804文字
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静なつ
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426の日②
静留の日があると知った日。僕にとって大切な日がまた1日増えました。
4月26日が、なつきさんたちにとってもそういう日だったらいいな、と思います。
「静留」
目を覚ました時、瞳に映るそれが現実なのか、いまだに毎日疑ってしまう自分がいた。ひょんと愛らしくついた寝癖に、真っ白な頬についたシーツのしわ。まだ眠たげな瞳に、愛おしげに下がった眉。
……
そして、自分を呼ぶ甘い声。
「
……
おはようさん、なつき」
この瞬間を、逃してしまいたくなくて、瞬きすら惜しいと感じてしまうのに、目の前がゆらゆらと揺らいでいくのを堪え切れない。
「静留」
振り解けば離れてしまうくらい優しい力でそっと、抱き寄せられる。抗うことなくその胸に額を預ければ、なつきはぽん、ぽんと幼子をあやすように背中を撫でてくれていた。ほわほわと意識が微睡む中、きっと彼女は幼い頃、そうされたことがあったのだろうと頭のどこかで思った。
「
……
かんにんな」
「
……
謝る必要なんてない」
その声は穏やかで、あたたかくて。静留の中の冷たく凍った部分を、緩やかに溶かしていく。
「今日は私が朝ごはんを作ろう。静留は何が食べたい?」
「
……
なつきだけに任せたらマヨさんばっかりになりそうで不安やから、うちも手伝います」
「なっ! こういう時は素直に甘えるものじゃないのか?」
「
……
十分、甘えさせてもろてます」
すり、と少しすり寄れば、抱きしめる力が強くなる。上目遣いになつきの顔を覗き込めば、なつきは子供のように楽しそうに歯を見せて笑ってくれた。
「
……
なつき」
「どうした? 静留」
名前を呼べばきょとんと目を丸くしたなつきは、じっと自分だけを見つめてくれる。その瞳を見つめ返しながら、今くらいは素直になってみてもいいか、なんて柄にもないことを思った。でも、伝えたいと思ったのだ。今、他の誰でもない彼女に。
「
…………
なつき、愛してますえ」
もう、一方通行ではない想いは、十分すぎるくらい彼女からも受け取っている。長い間秘め続けた想いが花開き、今、実を結んでいた。
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