時折思う。家族とはどういうものなのだろうかと。 子供だけで身を寄せ合って互いに助け合っていたあの時間も、確かに愛なのだろう。男が身体を望むのも、女が自身を愛でるのも、そこには情がある。ただ、それは対価のあるものだ。己の世界は常に利益の上で回っている。自分にとってそれは損か、はたまた得か。そればかりを考えている。 胎を切り売った自分に子は出来ない。ならば永劫それらは得られないものなのだろうか。 得など無くても、利益など考えずとも、誰かの為に情を尽くせるのであればそれは家族となるのだろうか。