破壊
2024-10-21 22:43:15
945文字
Public 企画
 

VR




VR 要監視人物

容姿詳細


幼少期


イベント



契約関係



過去産んだのは容姿の優れた綺麗な身売りの女であり、その女を望んで買い愛人として暮らさせた富豪の男との間に生ってしまった。不要の赤子を堕ろす事も殺す事も選べない大人の唯一の選択は、同時期生まれた犬の子と共に売りに出す事だけだった。
子を買い取った女はその時から自身の主人となり、殺す事はないが生かす事もなく、使えるようになるその日まで会う事はなかった。自身を育てたのは同じく買われて来た身寄りのない少し年上の子供達であり、歩き、言葉を話せるようになると晴れて独り立ちとした。幸いとして己の置かれた環境を幼いながらも実感し、それを認めるほど賢く冷静な子供であった為、不都合なく勤勉に生き延びる事を学んだ。
胎の中で形を造った女を母親と呼ぶのなら、その母親の遺伝子は優秀なものだったのだろう。均等な配置からなる容姿は子供であっても目を惹くようで、十二の頃には身体を求める人間も現れる。それを利益と取り、母親と同じ道だと悟りながらも売り物とした。お人形遊びのようなそれは時折酷く痛々しいものに変わる事もあったが、十五になるまではと挿入は許さなかった。凛々しい顔立ちと長い手足、少し低めの落ち着いた声が女性に好まれ、一晩を望む者にそれらが多かった事も身売りの理由の一つだろう。
自身の生い立ちを不幸とは思っていない。生まれたときから仕事があるのを恵まれた幸運な事だと思っている。あの場で、あの主人の元で学べた事は大切な財産となった。そうでなければきっと、今頃はあの母親と同じように身を売り続け、子を成していただろうから。

望み

時折思う。家族とはどういうものなのだろうかと。
子供だけで身を寄せ合って互いに助け合っていたあの時間も、確かに愛なのだろう。男が身体を望むのも、女が自身を愛でるのも、そこには情がある。ただ、それは対価のあるものだ。己の世界は常に利益の上で回っている。自分にとってそれは損か、はたまた得か。そればかりを考えている。
胎を切り売った自分に子は出来ない。ならば永劫それらは得られないものなのだろうか。
得など無くても、利益など考えずとも、誰かの為に情を尽くせるのであればそれは家族となるのだろうか。