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しらかば
2024-10-21 17:34:02
1480文字
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月光、始りの
2022.3投稿分
朝比奈蒼・龍宮緋雨出会い話。バトルもの、グロ容赦なし、普通に首飛びます。苦手な方はご注意
※一部首が飛ぶなどの残虐な描写がございますのでご注意ください
「本当に不死になったかどうか試してみたいのう。どれ、本気で儂を殺せ。お前に殺されて生きているなら不死だろう、のう
……
蒼の殺人鬼よ」
「それは昔の名前なので、今の俺には関係ありません。ですがお望みなら殺して差し上げましょう」
その時は突然訪れた。
己の主となった女性と同じ顔をした男に殺せと命じられたのだ。
蒼が生きる為の条件はこの男、緋雨を殺すことであったのでまたとない好機。
不老不死などただの御伽話。
しかし本当であらば何度も何度も殺せる、殺しの快感を味わえる最高の獲物ではないか。蒼はゾクリとする。
「紅に頼まれたか?」
「貴方の問いに答える義理はありません、俺の主は紅様だから」
そう言いながらナイフを投げる蒼。
その一つのナイフと共に緋雨の頭上の空間が揺らぎ、雨のようにナイフが降る。
「俺は殺し屋なので」
全て命中したようだ。正直なところ不死などという御伽話を信じるつもりはないが確実に死ぬだろう攻撃を選択した。
興味の無さそうに攻撃をしたがあまり暗殺と言ったものは好まない。なので真っ向勝負であった。
血の匂いが充満する。さすがに死んだか。
「ク、ハハ
……
!これが、これが不死
……
!」
しかし響いたのは男の高笑いであった。
傷が消えていた。蜂の巣にしたはずのその体から。
不老不死。
その言葉が頭に何度も響く。
あり得ない。
あり得てたまるか。
「ならば
……
!」
蒼は大剣を生み出し、その瞬間に緋雨の首を落とした。ごろり、と落ちた首を確実に確認をした。
しかし目の前の男の時間がゆっくりと巻き戻るように見えた。
切り離した首がゆっくりと元へと戻る。俺は何を見ているのか。ならば銃弾はどうだ。槍はどうだ。どれも傷すら消えてしまう。
「実に面白いのう、まさか首を落とされる体験をできるとは」
「
……
俺にはこいつを殺せるのか?」
「不可能だ、見て解ったろう?」
本人が一番よくわかっている。確かに殺しているのだ。何度も、何度も。
そして更に異なる武器を生み出そうとした時。
「だが紅との契約、儂を殺さねばならんのだろう?朗報がある。ちょうど強い駒を探していたのでな、殺しをせぬか?儂の下で」
緋雨が笑いながらとんでもない発言をしたのだった。
「貴方は馬鹿ですか?貴方を殺そうとする人間を部下に?」
だが悪くない。
殺せる。
沢山の人間をまた殺せる。
殺す事に快楽を見出した己としてはこんなに良い条件はない。
それでも緋雨を殺すと言う条件だけは必ず達成せねばならない。それが生きるための必須事項であるから。
「左様。儂の近くに居れば殺す方法が見つかるかもしれない、儂は最強過ぎる駒を使える。利害は一致しているのでは?」
「それで俺に殺されても文句はないのですか?」
「殺されないから言っている。永遠に儂の計画に縛り付けてやるさ。お前も、紅も。逃しはしない」
ああ、殺してやろう。
殺す方法はわからないが俺が殺す。
あの時あのまま死ななくてよかった。蒼は主に感謝した。
不老不死を殺す過程で皇帝の一族公認で数多もの人を殺せる、こんなに楽しいことが待っていたなんて!
「俺以外に殺されないで下さいね、緋雨様」
生きていてよかった、感謝しますよ。皇帝様。
これは月光と呼ばれる組織が生まれた日の物語。
不老不死の存在を認識した日の物語。
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