にうら
2022-12-20 12:55:27
2369文字
Public 映画感想まとめ系
 

すずめの戸締まりネタバレ感想

震災経験の話のあとはいつものノリ

 きっかけ→「君の名は。」をレンタルで見た時、「この方の作品は劇場で見ないとだなー」と思ったので(映像的な意味で

 ちなみに当方、件の震災時は当該地域に住んでましたが、津波の被害こそなく、家族も欠けることなく生き延びられた勢です。
 ただ、海沿いに住んでいた親戚筋は家をなくし、奥さんをなくした人がいたし、やはり海に近い町に住んでいた知人は、友人を亡くしたと聞いていた。自分としては、親の転勤の中、比較的長く住んで愛着のあった集落が、それこそ根こそぎ消え去った(今は徐々に戻りつつある)。よく遊びに行った町が更地になり、海まできれいに見通せるようになってしまった。そんなポジションでの感じたことです。

 地震速報や地震の描写がある、という情報は得ていて、まあその程度なら大丈夫だろうと思ってたわけですが、そういうところじゃない演出に殴られた感がすごい。
 冒頭数分で出てきた、建物の屋上に乗り上げた船のカット。これで「あ、やばいかもしれない」と思った。
 あと満天の星空と月。市街どころかすべての電気が数日不通だったので、見事な夜空だったんだ。それはもう、地元の天文台の人がプラネタリウム時に、市街の電気が全部消えたらこれだけの星が見えますよ、と言って、プラネタリウムの星表示全開にしたのと同じくらいには。
 正直地震速報のサイレンや地震は、あのあとから今まで頻繁に触れているので、本当に平気だった。
 あとは芹澤の「ここってこんなにきれいだったんだな」みたいなセリフ。ああそうだよな、きれいだよな……
 絵日記の塗りつぶしたページにたどり着いた時の、避難を呼びかける声とサイレン。
 常世に降りた瞬間の、眼下に広がる燃える地平。燃える街。
 続けざまに流れる「いってきます」。

 こういったところで、まじめに半泣きになってしまっていたけれど、それはそれとしてお話は大変おもしろかった。
 カラスが騒ぐ描写も、経験としてリアルだった。もちろん必ずしもではないけど、地震が起きる日近辺の朝や夕方って、やたらとカラスがうるさいことが多い。
 IMAXで見てきたけど、ミミズの地響きや巨大さの描き方は迫力しかなかった。以下いつもの箇条書き感想。

すずめ
・かわいい
・なんだか田舎に泊まろうみたいな流れになってる(はた目にはほぼ家出
・おま、大学生(椅子)に座っ……
・焼きうどんにポテサラ?? 機会があったらやってみるわ
・草太さんの靴ブカブカしない? 靴擦れ心配……
・ドアから車に乗らない人その1
・車に乗ってても震度3を感知できる程度の能力(東方projectのノリで
・常世の燃える街で、本気で彼女のトラウマを心配した。覚えてないor知らないのならそれでいい
・椅子を渡すシーン、ベタだがそれがいい。ここにはすべての時間があるんだもんね

草太(椅子)
・イケメン。さん付けするころいいね
・三本脚の椅子が走るのは大変、ということがよくわかるぐらつき具合がいい
・寝相悪すぎ(笑)
・時間がたつと椅子と同化して、人間に戻れなくなる……つまりチャッキー?(違います
・椅子になじんでからの動きが猫にも劣らぬ軽快さ。軽いし小さいしな。子猫を押さえつける子供用椅子という絵面、誰が想像しただろうか

ダイジン
・憎たらしい猫だな!!w(にうら氏は猫好きです
・しおしおだったのにつやつやになるの早すぎね? と思ってたら、お前気の持ちようでどうとでもなるんか……
・すずめはもうそんな猫その辺にぶん投げろ!!(※にうら氏は猫好きです
・しかし猫の可愛さがなんたるものかを熟知した者によるすばら猫描写の数々。恐れ入る
・巨大化した姿もっとはっきり見たかったよー

そのほか
叔母さん
・ドアから車に乗らない人その2
・サダイジンに言わされた言葉なあ……つら

芹澤
・アルファロメオ? MTとは物好きだな、握手してくれ
・電動天井半端に壊れるあるある。どうでもいい時に正常に動くあるある。ドア外れはない。いくらで買ったんだよ……


スナックのママ
・ありがとう黄色いシエンタ!
・なんというか中の人の演技がすげー好きだった


サダイジン
・でかい黒猫。クロネコヤマト感(企業ロゴ的な意味で
・自らサダイジンと名乗ったのはなんでだろ? ダイジンは成り行きでつけられた名前ということになってたはずだけど
・老猫トランスフォームかっけえええええ ありがとうございますありがとうございます
・要石という存在が、猫の姿をとってたということでおk?
・要石2個とも東に偏っちゃってるけど大丈夫?

その他
・まさかの日本(ほぼ)縦断の旅
・震度6弱はでかかったね。人的被害なくてよかった
・ママさんも、ミカン箱落とした同い年の子も、ほんといい人でほっこりの極み
・すずめが好きになったダイジンは、草太が邪魔だから、東の要石を抜いて、代わりに草太を刺させたってこと?
・誰も何も気づかない、平穏な日々が流れていく傍らで、災禍の根が広がっている、というように見える、東京での日常風景からの空に広がるミミズ、の流れが好き。
・大谷海岸道の駅、すずめの戸締まり聖地(?)おめでとうございます! あそこのフカのサンドイッチはうまいぞ。あれサメサンドイッチだっけ
・常世の燃える街や、草太さんが元に戻ってからのカットで数秒見えた、陸に上がった巨大な船舶から見ると、すずめのふるさとのモデルは気仙沼なのかな
・すずめの今の家から、坂道下って見える港の景色が最高。守ってほしい
・地震を引き起こす「ミミズ」の概念とか、常世とか、とじ師とか、その土地にかつてあった人々の思いと繋がって初めて扉を閉められるとか、大変好みな設定ばかりで大好きです。猫もいい