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akinoshiroihana
2024-10-20 21:41:12
1037文字
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ラ―ヒュンワンドロ20241019
第124回ラーヒュンワンドロワンライお題
『お弁当』
名刺に2行程ォー!入りませんでしたァー!💦
#LH1dr1wr
『お弁当』
会敵時
「何故放り投げる、戦いの前に」
「寄り弁にすると不細工になってしまう」
などとヒュンケルが応えたから。なるほど先日彼の師匠の国を訪ねた際、特性キャラ弁とやらの教えを受け、朝も早くから仕込んできたのだろう。それはなかなか健気でありがたくもあるが
「ふんそんなに大事なものか、あんなとぼけた御面相が」半魔の口はついつい意地悪を言いたがる、秋の花咲く草むらに放られた包みに
「いや先生じゃない、お前の顔だぞ」
「え」
「カールのデパートでデコふりかけがあったから、紫の鮭味と玉子味を欲しいと言ったら、あの人在庫まで買いつくして」
青も大量に持たせてくれたがどうしたものかな、平成版のお前も作ってみようか、そんな不思議な事を言うヒュンケルの、しかしその操の固さと残酷さの方に半魔は首を振る
「そこはあの男の顔も作ってやれ、ガキでもあるまいし俺はそこまで狭量ではない」
「いやそれは」
先生の顔弁当は幼い頃のトラウマで、そう苦笑する気配に背中合わせ、半魔はうん?と引っ掛かり、先を促す
「むかし俺が大人げなく臍を曲げてしまった日に」
「六歳児は大人げなくていい」
「作ってもらっていたのがアバンの笑顔で、それを激しい残暑の日なかなか開けないでいたら、弁当箱の中のアバンがくさったしたいの臭いに」
「わかったもういい、もう話すな」
「なんだ俺はどこもやられていないぞ出血もしてな」
「いいから!
……
口で塞ぐぞ」
これしきの敵ならそのぐらいの芸当しながら戦うのはたやすい、と言う半魔に彼の相棒ははっきり笑った。
「そういえば、魔道に落ちたおかげで、今はその対策ができるんだ」
「何?」
「部下たちの肉体の崩壊速度を調整するのにも暗黒闘気は役立ったからな、朽ちさせるも引き留めるもかなりいけるぞ、腐敗対策も安心安全」
どうだ!と無邪気に笑うがそれは、朽ちさせるなどというのは吸血鬼どものような、アンデッド
―――
死者そのもののなせるわざではなかったか。ふとうすら寒いか不安のようなものを覚えたラーハルトの耳元での囁き。
「先生たちには内緒だぞ」
なんだか語尾に星マークが付いていそうな調子でヒュンケルは言い、蹴り飛ばした花魔道に投げ接吻でもするようにひらりと手を振る。すれば、瘴気をまとった吐息にモンスター頭部の野良咲きの花が、しおれる間もなく真っ黒に立ち枯れ、そのままもう数か月も風雨にさらされ続けたかのように砕け散った。
草上の昼食まで、もう少し。
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