えぬを
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Wrapping

rsmv_20230305公開

『人生において後悔するのは何かをしなかったということだけである』
だから、DT仕草してないで早よせぇ!なあとはお察しのルマ小話し。マヴがいいよしてるのにこれ夢?なルス。甘いルスマヴェ。

もらった瞬間リボンを解いて、包み紙を破り捨てる。『せっかくもらったんだから、ゆっくり丁寧に開けなさい!』と諌める母の声は、怒りというよりも呆れが強く、逸るブラッドリーの心境を理解していたからこそだろう。包み紙を解いた先にあったのは、欲しかった玩具、書籍、スポーツ用具と、重ねた年齢分年毎異なるものだ。全てがブラッドリーが心底から所望したいと願ったものばかり。マーヴェリックはブラッドリーのサンタクロースだった。伝えたことがあったろうか。これが欲しい、あれがいい、物欲しげに何かを見つめたり、と。
マーヴェリックの一番はいつだって自分で、甘んじて全てを受け取った。贈り物の中身について、強請った覚えはない。けれどマーヴェリックは過たずブラッド坊やの欲しいものを与え続けてくれた。
ただ、〝コレ〟だけは予測がつかず、いつまでも与えてはくれず、18年の別離を経て、そこにほんの数ヶ月を置いて、やっと差し出してくれた。
得難いそれはマーヴェリックが与えてくれるものだけれど、マーヴェリックの同意がなければもらえない。くれるとは思ってもみなかったし、ブラッドリーは未だこれは夢なのではないかと思っている。
ブラッドリーはそっとその腰に巻かれた紐を解く。マーヴェリックは顔を背けてされるがままだ。包装紙を解くように、バスローブの合わせを開けばふわり、と良い香りがした。ブラッドリーは眼前に広がるあまりの眼福と香りにくらりと思考を痺れさせる。〝包装紙〟を解いたけれど、再度包んだ。つまり、バスローブを脱がせようとして再度合わせを閉じた。
不意の行動に、羞恥で顔を逸らせていたマーヴェリックが不安げにブラッドリーを見上げてくる。
ーーあぁ、ちがう。そうじゃない。
マーヴェリックは誤解しただろう。男の体を見て萎えたのだろーーと。壮年にして未だ衰え知らずの美を誇るマーヴェリックは自己評価が低い。だから明確に言葉を伝える。
「ちがう、マーヴ。ごめん、萎えたとかじゃない。逆。逆だよ。あんまりにも刺激が強すぎて。いい匂いするしマジでエロいし。ごめん、マジでごめん、一回タイム」
ひと息で言い切ったならば、ぽかんと見上げていたマーヴェリックはやがて吹き出した。
「わらわないで……
「ご、ごめ……
意図せずリラックスできたらしいマーヴェリックは、前見頃がはだけたまま、ベッドサイドに腰掛けて懊悩し始めたブラッドリーに近寄った。
……無理をしてはいなんだな?」
……別の意味で無理って思ってる。通じてる?」
「年甲斐なく女性との遍歴を自慢するのは意味がないからどういう仕草が琴線に触れるかと悩んだけど。その必要がなかったようで安心はした」
揃いのバスローブを着込んでいるブラッドリーの下半身ーーブラッドリー曰く愚息が勃ち上がっているのを見て、マーヴェリックは嘲ることなく、心底から安心しているようだった。
……マーヴが不安に思うことなんてないのに」
「不安には思うだろ。君に贈った過去の贈り物を僕は外したことがない」
「そうだね」
「ただ、〝コレ〟を気に入ってもらえるかは、実際その時になってみないと分からないだろうと自虐もしていたから」
〝コレ〟と、マーヴェリックは両襟を開いて、するりと肩からバスローブを引き落ろした。
……ポルノみたいなのにポルノより破壊力が凄い。待って。待って。刺激強い、え、ちょ、なにして」
もろ肌脱ぎのまま、マーヴェリックは解かれた腰紐を首にからげた。予測できないその仕草の終着点に予測がついて、ブラッドリーは顔を覆って天を仰いだ。
ーー見たら死ぬ。
「ブラッド」
静かな誘導する声に、ブラッドリーは覆った手のひらの下で一度まぶたをぎゅぅとしかめて、誰にともなく感謝した。この、サービス精神に長けた恋人に。
恐る恐る顔から手をひきおろせば、思っていた以上の破壊力を持つ化身がそこにいた。
首に腰紐をリボンに見立て結び、頬をわずかに染めたマーヴェリックが。
……こういうので、いいか」
「こういうので、って、いうか……
それが元から欲しい、と言葉にして告げたことはなかったけれど。
……さわっていい……?」
わけもなく泣きたくなる心地は愛おしさが瞼から溢れるからだろうか、などといささかポエミーな思考に依りながら、ブラッドリーは眼前の奇跡に手を伸ばした。
「きみのだ」
触れるより先に、マーヴェリックが手に頬を寄せてくるものだから、