net20156
2024-07-09 17:47:01
1544文字
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呪術廻戦展 所感




呪展に行ったあと、ややダウナーな感想を述べてしまったのですが、そこらへんのもやもやを自分なりに消化したくてつらつら書いてみます。

展覧会自体は、デジタル原稿ならではの見せ方で面白かったし、超絶作画のアシスタントさん仕事の紹介や、ふんだんに展示されたネーム、呪術廻戦のプロトタイプ公開など、見応えがすごかったです。

あと、オペレーションも素晴らしくてストレスなく入場できたし、会場がめちゃくちゃ広いので大混雑もなく、ショップ会計もスムーズ。
素晴らしかったです。


その一方で、gg先生による解説で私は悲しくなった部分があったし、他の方の感想でも少なからず、ショックを受けている方の声も目にしました。

その原因が何かと考えると、今回の原画展が「作品世界を探求する」というより「芥見先生の思考をつまびらかにする」という形だったからかなと。


来場者がこういう展示会に期待するのはどちらかというと作品作りの裏話やキャラの掘り下げだったりだと思うんですが、今回はgg先生が
「目標は来てくれた人に『マンガって私にも描けそ~!!』と思ってもらうことです」
と書かれていたように、Q&Aでも創作論がメインでした。

キャラ自身の思考や内面が語られることはなく、著者がどのような意図でキャラを配置し、物語を構成したか。

だからgg先生自身が失敗したと思った展開も惜しみなく披露するし、キャラの組み立てや配置を引いた目線で解説しているので突き放したような印象も受ける。


「死んだ時に読者が悲しんでくれたりする旨みがなければキャラクターは死ぬ必要がないと考えています」
も、創作目線で見れば普通の発言でも、キャラを好きな人からしたらモヤるだろうなと
(理解できることと、納得できるかという感情は別物なので)


自分もエンタメの仕事をしてますが、打ち合わせの時に「このキャラ最高に切ないこの想いを成就させたい」というアイレベルで話すこともあれば、「このキャラはどこで退場するのが一番盛り上がりますかね?」と引き目線で構成を話すこともある。

この二つは両立するし、どちらか片方だけでも駄目なんですけど、今回の原画展は後者がメインだったので珍しいなと。

なので、通常の展示会やファンブックみたいにキャラの裏設定や作品世界の深堀りを期待して訪れた人にとってはやや違うものだったのかなあと、そこのズレは感じました。

創作視点の裏を知りすぎてしまうと、物語世界そのものを純粋に楽しむ人には「著者はこういう意図でこれを描いてるのかな」と余計な深読みが浮かぶノイズにもなってしまうので、一長一短ですね
(もちろんそれを知りたいファンもいると思うのですが)

物語の理想としては、著者の影を感じさせずに「このキャラ達はこの世界で生きていて、物語(連載)が終わってもあそこでそれぞれ頑張ってる」と読者が思えたらいいね、みたいなところもあるので


あと、「五条の遺影」もそのワードを出すと悲しむ人がいるのが分かった上であえて使っているであろうところは露悪的だなあとは思いました。
(ファンブックでの「首がもげたトンボ」とか、バレンタインの5️⃣への「まだ死んでないもんね」コメントとか

読者がこう言ったら喜ぶだろう、という期待を分かった上であえてそれを避けている(ように私には見える)。


スタンスは人それぞれだし、そういう方でないと紡げない物語だとも思っているので今後も作品を見届けたいと思うと同時に、「も、もう少しお手柔らかにお願いします」とも願っている😂


すみません、特にオチはないのですが文章にしたらちょっと整理できたので、備忘録的に置いておきます。