net20156
2024-05-08 20:04:35
4574文字
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新妻の留守番(R18)




(あ、これもクリーニング出しとかなきゃ)

歌姫は、ウォークインクロゼットの奥に無造作に置かれたワイシャツを手に取る。

一応自宅では洗ったものの、うまくアイロンがかけられずに型崩れしそうでクリーニングに出そうと思っていたのだ。

久々の休暇となった日曜の午後、歌姫は溜まった洗い物を洗濯機に放り込んだり散らかった自宅を片づけたりと、慌ただしい時間を過ごしていた。

一週間前、五条が台湾出張に出てからというもの、自分も遠方任務や生徒の昇級試験やらでばたついて、家の中が荒れ放題だったのだ。
共働きだから仕方ないとはいえ、結婚半年目の妻としては今夜、出張帰りの五条が気持ちよく帰れる自宅であってほしい。

「よし、っと……
ビール缶の詰まったゴミ袋をベランダに出し、部屋を見渡すとかなりすっきりした気がする。


羽田に着くのは夕方頃と言っていたから、帰宅は19時過ぎるだろうか。とりあえず五条の好きなすりおろしリンゴ入りの甘口カレーでも作るか、と冷蔵庫の中をチェックする。

すると、キッチンに置いていたスマホがぽん、と鳴った。
当の五条からのLINEだった。

トーク画面を開いて、歌姫は言葉を失う。


『ごめん、帰りが来週半ばになりそう』

『こっち出ようとしたら、マレーシアで呪霊が変異したとかで直接回ることになった』

『祓除自体はすぐできそうだけど、離島で3日以上かかる……

泣き顔のスタンプと共に並んだ言葉たち。
歌姫はぐっと言葉を飲み込んで、すぐに返信する。

『仕事だから仕方ないわよ。とにかく油断せずに気を付けて』

すぐ既読にはなったが、返事はない。
もう移動してしまったのだろうか。


……ちょっと返事がそっけなかったかな。

歌姫はため息をついてスマホを置いた。

帰れないのは五条のせいではない。むしろ仕事を放って戻ってきたらぶっとばすところだ。
呪霊がいつ一般人に被害を及ぼすか分からないのだから、五条の力はどこでも、誰もが必要としているのだ。

ただ、頭では分かっていても、少し寂しいものは変わらない。

――今日、会えると思ってたのに。


私も大概変わったわね)
まさか10年以上全自動していたムカつく後輩と結婚することになるなんて、露ほども予想してなかった。学生時代から顔を合わせるのすら気が重かったのに、今は会えなくて寂しいとすら思ってるなんて。

そういえば、結婚してから1週間以上顔を見ないのは初めてかもしれない。

五条が帰れないなら、今日は出前でもとってビール飲んでさっさと寝よう、と歌姫は気持ちを切り替えた。


***


―――眠れない。

ベッドに入ってもう30分以上は経っているのに、全く眠気が訪れずに歌姫は何度目かの寝返りをうつ。
今日は推し球団も勝って、気持ちよくビールも飲んで、いつもなら秒で寝落ちするところなのに。


ついスマホの画面を覗いて、LINEや着信がないか確認してしまう。マレーシアってそんなに時差ないから、五条も寝てるかな。

元々はショートスリーパーだという五条が、この寝室では朝まで寝ているのが歌姫は好きだった。外では気を張ることが多い男が、ここではゆっくり休めるというのであれば、その場所を守りたい。
ホテルの部屋で、また3時間睡眠とかになってなきゃいいけど。

身長190㎝の五条が「いくらでも運動できるね!」と買った新居のキングベッドは、一人で寝るにはあまりに広い。いつも隣にいる夫の体温が感じられず、初夏だというのに歌姫は毛布にくるまって身体を丸めた。


ふと、寝室の隅に置いてあるクリーニング用の袋が目に入る。その一番上には自分が昼に置いておいた五条のワイシャツがあった。

仕立ての良いそれは五条によく似合っていて、その長身を生かした背広姿も好きだということは、まだ本人には言ってない。

歌姫はベッドからもそもそと抜け出し、ワイシャツを引っ張り出した。


見た目より筋肉質の五条の体型に合わせたオーダーメイドのシャツは、かなり大きい。
抱き締めても中身はなくてしわくちゃになってしまうが、五条の匂いがした。顔を埋めて思い切り鼻腔に吸い込むと、それに伴う記憶が蘇る。

いつもここで汗ばみながら揺さぶってくる厚い身体。荒い息遣いとその合間に囁かれる甘く、いやらしい言葉。

それを思い出して、歌姫は身体の中心が熱くなるのを感じた。


ーーー喉が、乾く。


寝間着替わりにしているTシャツの下にそろそろと手を差し込む。

横向きのままでもあまり形が崩れない乳房は、五条が「おっぱい綺麗、かわいい」と散々揉んだり吸ったりするので、明らかに以前より弾力が増した気がする。

その先端まで指を滑らせてそっと擦ると、甘い痺れが走る。

「ぁっ」

乳輪の周りをなぞり、二本の指で摘まんでみると更に反応して固くなる。
五条はいつも、焦らしてなかなか触ってくれない。

『ほら、ここすごい勃ってる。舐めてほしい?』

そうやって意地悪く聞いてくる。
シャツに顔を埋めながら先端をくにくにと弄ると、まるで五条に触られているみたいだ。

「んっ、ぁ、ふぁっ」


しかし胸だけでは足りないことは歌姫自身が分かっていた。
緩慢な動きでショートパンツとショーツを足から抜く。既にそれがねっとりと濡れて重みを増しているのには気づいていた。

五条のシャツを抱き締めて、右手をゆっくりと下腹部に伸ばす。そっと指を下生えに埋めると、ぬちと淫靡な音が聞こえた。

「んっ」
そのまま割れ目に指を差し入れ、ゆっくりと上下になぞる。

『ここ、ぬっるぬるだよ。僕が帰ってくるまで待てなかったの?』

いつも五条は意地悪く聞いてきて、こちらに恥ずかしいことを言わせたがる。それが悔しくて、でも言葉にするとますます感じてしまって、自分も変態なのではないかと不安になる。

ぬぷっ、くちと淫靡な音が響き、歌姫は仰向けになって太腿を割り開いた。
くぱぁと開いて外気に触れたクリトリスに、溢れる蜜を塗りたくり、指の腹でぐにぐにと左右に弾き、捏ね回す。

「あっあ♡ そこ、そこぉ♡ きもちい♡」

思わず腰が浮いて、へこへこと上下に揺れる。
目を瞑ると、いつもこちらを翻弄しながら耳元で囁いてくる五条の声が聞こえる。

『いつも真面目な歌姫先生はさ、こうやって自分から足開いてクリぐっちゅぐちゅに弄られるの大好きだもんね。もうびんびんになってるけど、舐めるのと吸うの、どっちがいい?』

「ん、どっちもっ!ぁ、もっと、してぇっ♡」

五条をもっと感じたくて、シャツを指に絡ませてクリトリスを布越しに弄る。上質な布地に擦られる感触と染みついた男の体臭に、倒錯的な快楽が歌姫を襲った。

同時にもう片方の手で指をぬぷり、と突き入れる。

「ぁぅんっ!」
五条にすっかり慣らされて、容易に2本の指を飲み込んだ胎内がうねる。まるで五条に抱きしめられて苛められているようで、たまらず歌姫はシャツを歯で噛みしめた。

腰が浮き、指の動きが止まらない。


『僕の指、おいしい?』

「ん、おいし、のっ♡ だから、もっと、ちょうだいっ!ぁっ、そこ♡ やんっ♡」

腰が浮き、上下に揺れて思わずつま先立ちになる。
開発されきった胎内は、全てが性感帯のようになってしまっている。
五条の動きを思い出して、何度も注挿を繰り返しながら指の腹で内部を擦り上げた。

「あ、ごじょぉ♡ ぁ、すごい、ぁんっ!」


足りない。まだ足りない。
五条はもっと奥まで突いて、埋めてくれる。

歌姫の指の動きが速くなる。千切れそうになるほど噛みついたシャツに、必死で縋りつく。
どこを撫でられてもうねってしまう胎内と、可哀そうなくらいに膨らみ切ったクリトリス。

全部五条がこんな身体にしたんだ。


気持ちよすぎて息ができない。
あと少し、もう少しーーー

『うたひめ、すごい、一緒にイこ、ほらっ!』
「んっ、ぁ、ごじょ、ごじょぉっ!」


切なく鳴いた歌姫の腰が震え、ぷしゃあ!と勢いよく潮が飛び散った。頭が白く弾けて、がくがくと全身が痙攣する。

「ふぁっ、あ♡」


止まらない潮が、掌とシャツを濡らしてゆく。
痺れるような快感の余韻に、歌姫はゆっくりと脱力していった。





しばらく、荒い息だけが寝室に響く。

五条のシャツは皺だらけで、歌姫の体液でひどい有り様になっている。その布地に、もう一度身体を擦り付けた。
欲望を解放できた満足感と共にに襲ってくる空しさ。いくら一人で達しても仕方ないのだ。

シャツに顔を埋め、ここにはいない男の体臭を吸い込んだ。


早く帰ってきなさいよ、ばか

歌姫はそのまま、けだるい眠りに落ちていった。












ってことで、やっぱ僕のナマの方がいいと思うんだよね」

リモコンの停止ボタンを押した五条は、腕の中で固まった歌姫に話しかける。

「あ、あんたっ、な、これっ!」
「はは、語彙が子供みたいになってるよ」

羞恥と驚愕で言葉を継げない歌姫の頬にちゅ、とキスを落とす。

「留守中に泥棒とか入ったらまずいなーと思ってカメラ回してたんだけどさ。まさか奥さんが僕のこと欲しがってAVみたいにあんあんオナってるなんて思わかったよねー!」

絶っっっっっ対嘘だ。
何重にもオートロックがかかってコンシェルジュもいるこのマンションの最上階で泥棒の心配なんてするはずがない。

「あのシャツ、25万するんだよね。結構気に入ってたんだけどなー」
「それはあの……ごめん……

何度も噛んで、体液でめちゃくちゃにしたシャツはとてもクリーニングに出せる状態ではなく、こっそり処分せざるをえなかった。


「別にいーよ。寂しがらせた僕にも責任あるしね。それに

スウェットの上からぐに、と五条の指が埋められたそこはぬめりきって、容易に熱が伝わってしまう。

「録画見てただけでもうぐっちょぐちょじゃん」

耳元で囁かれる言葉に、ぞくりと震えてしまった。


「これ、ほしい?」

ごり、と腰に押し付けられた怒張の熱さに、歌姫の下腹部が切なく疼く。

「素直に言ったら今すぐいっぱいあげるよ。僕の太くておっきいコレ」


新妻はごくり、と唾を飲み込む。
自分の指では到底足りなかった、あれ。

素直に答えるのが悔しくて、俯いてしまう。
けれどいいところをわざと外して、ゆっくりと体中をさすってくる男の掌の動きに次第に追い詰められていく。

唇から漏れる呼吸が、少しずつ荒くなってゆく。


後ろから柔く乳房を掴まれ、シャツの上から乳輪の周りをゆっくりと指でなぞられる。太腿を撫でさする掌は、一番触れてほしいところを避けてゆく。

そのまま耳介に舌を差し入れられ、耳たぶを食まれながらねっとりと聞かれた。


――僕の、食べたい?」


歌姫が、精一杯の言葉を絞り出す。


っ、これ以上、待たせないでっ!」


その答えに男は満足げに舌なめずりして、愛妻を押し倒した。