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net20156
2023-10-09 19:29:21
3268文字
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【全ては酒のせい】
ファンパレの大人組飲み会のイラストで相変わらずの全自動五歌を見て、つい書いてしまいました…
付き合ってない五歌です。
気づくと、黒づくめの男が隣に座っていた。
居酒屋の狭い個室にこんな大男がいたら、店員の邪魔だよなぁ
…
と回らない頭で歌姫はぼんやりと思った。
東京出張の業務が終わり、せっかく硝子おすすめの店で七海も交えて楽しく呑んでいたのに、任務帰りに伊地知を連れた五条が乱入してきたのだ。
伊地知は労ってあげたいけど、いつもダル絡みしてくるこいつは別だ。
せっかく一番遠い席に座らせたのに、くだらない山の手線ゲーム始めるわヒスはモテないとか言い出すわ、呑めないくせに一体何しに来たんだ。
しかも机の下からちょいちょい足を突ついてくるから本当にムカつく。何度蹴り返しても「僕、足長いからさ〜」とかいって袴の裾ひっかけるの、学生時代から変わってない。
そーいえばこいつ、今日御三家の会食じゃなかったっけ
…
?
昨日、加茂が浮かない顔でそんな話をしてた気がする。こんなやつでも五条家当主なのに、顔出さなくていいのかしら。なくなったのかな
…
意識はなんとなく浮上してきたが、机に突っ伏したままお酒の余韻に浸ってしまう。アルコールが脳細胞に気持ちよく回って、動きたくない。
このままもうちょっと寝てたい
―――
ふと、頭を撫でられているような感触を感じる。
ゆっくり、何度も髪を撫でられて、なんだか気持ちいい。
きっとそれをしているのは隣に座っているこの男だが、その手をはねのけることすら面倒だった。
もう好きにさせてやれ。なにより、自分がその感覚を嫌だと思っていないことは意外だった。
リボンがしゅる、と解かれて髪が落ちる。
ぼんやりと鈍った感覚の向こうで、髪を撫でていた手が頬に移動してきて、そこにかかった髪が指ですくわれる。
そのまま頬をなぞり、唇をふに、と押された。
何すんだと言い返したいが、とにかく眠くて体が動かない。せめてもの仕返しにと唇をなぞる指をはむ、と噛んでやると、今度は指を突っ込んで来やがった。
太い指が舌を撫でて、口の中を這いまわる。
「んぁ、あに、すんだ
…
っ!」
ようやく重い瞼を開けて文句を言うと、いつの間にかアイマスクを外していた五条がけろりと言い放つ。
「だって歌姫がエロいことするから」
「して、っん、
…
ねーよっ
…
!んん!」
がり、と今度は力を込めて噛んでやるが全然効いてない。もう一度ぐるり、と口内を撫でられて、抜かれた指から垂れた唾液が顎に落ちた。
五条がテーブルのナプキンを取って口元を拭ってくれる。
「ほら、もう帰るよー」
背の高いこいつが立ち上がりながら腕を引っ張るから、仕方なく身体を起こす。力を入れようとしても、足元がおぼつかない。
「しょこは
…
?」
「七海と伊地知と二軒目行ったよ。歌姫が完全に寝こけてるから僕はお守り」
…
それはちょっと悪いことをしたなと思わなくもないが、そもそもこいつは下戸なんだから二軒目行っても仕方無くないか?
頭の片隅でぐるぐると考えるが、めんどくさくて突っ込むのはやめた。
「はい立って」
抱えるように回された腕がなんとなく胸に触れてるのもきっと気のせいだ。
なんだか足がふわふわして、乗せられたタクシーの中でも力が入らなくて、つい隣の男のでかい身体をつっかえ棒のようにして寄りかかってしまう。
行先はいつも使ってるビジネスホテルだから案内はこいつに任せてしまえばいい。
五条が膝の上でこちらの掌を包んで、指をすりすりと撫でているのにも気づいていたが、なんとなく心地よくて好きにさせた。
***
ぼふん、とベッドに倒れこんで、糊のきいた白いシーツに顔を埋める。
このホテル、マットレスがいいのよね
…
誰かがブーツを脱がしてくれてる感触がする。
足元が解放されて、それだけで楽になった。
「水飲む?」
「んん
…
」
五条の声に反応するのもめんどくさいほど、眠い。
化粧落としたいしシャワーも浴びたいけど、朝でいっか
…
「あ、ごじょぉ
…
」
近くにいるであろうムカつく後輩に、これだけは言っておかねば。
「おくってくれて、あんがとねぇ
…
」
いつもは送ってもらっても礼を言いそびれたまま寝こけてしまい、次の日に気まずく詫びのLINEを入れるはめになってしまう。でも今お礼を言えばチャラだ。これでもう連絡しなくて済む。
特に返事はないので、もう帰ってしまったか。
でもまあオートロックだしいっか
……
「うたーひめ」
「んぁ?」
近くで五条の声が聞こえて、ベッドが揺れた。
なんとか重い瞼をこじ開けて仰向けに身をよじると、薄暗いシングルルームの明かりの下で蒼い瞳がこちらを見つめていた。ベッドに両手をついて、押し倒されているような体勢になっている。
「キスしてい?」
だめに決まってんだろ。何言ってんだこいつ。
五条の真意を測りかねている間に、顔が近づいたと思ったらぬるりと生温かいものが侵入してきた。
「〜〜〜っ!」
五条の熱い舌が口腔内をねっとりと這い回る。
こちらの舌が絡め取られて、吸い上げられて、息ができない。
「んっ、ふぅ
…
っ!」
一体何が起きてるんだ。
殴ってやろうと腕を叩こうにも、顔をがっちりと固定されてのしかかられて、身動きもままならない。
「ぁ、んむ
…
っ」
――
やばい。なんだこれ。
ただでさえアルコールで思考が働かないのに、こいつのキスが上手すぎて頭の芯がとろけてくる。
しつこく粘膜を舐められ、唇を優しく吸われる。まるで愛撫されるかのようにじゅぽ、と舌を出し入れされて、それだけで身体が熱くなる。
思わずこちらからも舌を押し返してじゅ、と吸ってしまった。
その間に、気づいたら合わせから胸元にでかい手が侵入してきていた。しかも和装ブラの布地の上からすりすりと、一番弱いところを擦りやがる。
「
…
ぁっ!」
びくん、と意に反して体が反応してしまうのが悔しい。なんでこんなことになってんだ。
五条はこちらの反応を楽しむかのように、何度も角度を変えて口を吸い上げながら、合わせを無遠慮に開いて好き勝手に揉み始めた。
なんで今日に限って前開きの和装ブラにしたんだ私。あっさり外されてるじゃねーか。
胸の先端が外気に晒された感覚にふるりと震えるが、そこが勃ちあがってるのは寒さのせいではない。男の指で摘ままれたり、くにくにと左右に弄られて、それだけ重ねた唇から声が漏れてしまう。
「ぁんっ
…
あっ、やぁん
…
」
気持ちよくてふわふわしてしまう。
そして与えられる甘い刺激を味わうのに夢中になっていたせいか、五条が完全にベッドに乗り上げてるのに気づかなかった。
太腿を割り開くように押し込まれた男の腰が、ぐりぐりと布越しに脚の中心を擦ってくる。体重をかけて当てられる硬いそれが何かなんて、見なくてもわかる。
「ん
…
っ
…
」
互いにまだ衣服を着ていて直接触られてもないのに、下腹部がじんと疼いて切なくなる。でかい身体を割り入れてくるから、ますます脚が開いて弱い部分の奥まで硬い熱を感じてしまう。
何度も擦られるそこはもう下着の中までぬるついていて、きっとそれは五条にもバレてる。
「んぁ、そこ、
…
ぁんっ
……
」
ぷは、と唇を離した五条が、少し息を上げながら耳元で囁いた。
「うたひめ、きもちーね」
あーーもうこいつ、絶対やる気だな
……
何度もホテルや自宅まで送ってもらっていたのに、なんで今日に限ってこんなことになってるんだろう。
まあそもそも、こいつ以外の男を部屋まで上げたりはしてないのだが。いやその前になんでこいつ、私に手だしてんだ??
とろりとした思考の中、身体中を愛撫してくる五条の唇と指と腰が、理性を押し崩してくる。
―――
きもちいいから、まあいっか
……
酒に飲まれた頭で、歌姫はその厚い背に腕を回して身を委ねた。
―――
翌朝、二日酔いのひどい頭痛と、股の奥から垂れてきた紛れもない証拠に歌姫が頭を抱えたのはまた別のお話。
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