Privatter+
Font
Serif
Sans Serif
Color
Light
Dark
auto
Font size
Large
Medium
Small
Language
Japanese
English
Sign in with Google
Sign in with ID and password
Account ID
Password
Sign in
Forgot password?
Create account
三毛田
2024-10-15 21:21:00
1074文字
Public
1000字
Clear cache
81 01. その姿に見惚れる
81日目 君はとても美しいから
指先一つで水を操る。
その姿は、何度見ても見惚れてしまう。
「穹?」
俺に気づき、スッと静かに地面に降りてくる。
尻尾がなくなると、角も元の長さになって。それが残念だなと思った。
角の伸びている部分は透き通っていて、とても神秘的だ。尻尾も透明だけど、意思があるように動いて。
前に転んで抱きついたら、驚いて髪の毛を逆立てていたから痛覚というか触覚のようなものはあるのだろう。
「どうかした?」
「それはこちらの台詞だ。用があったんじゃないのか」
「飲月の姿もかっこいいって見てただけ」
「
……
そんな事を言うのはお前だけだ」
「抱きついても?」
「待て。今、いつもの姿に」
「このままでいい!」
「あ、こらっ」
丹恒はこの姿をあまり好きではないようだ。
不服というか不満というか。どう言い表したらいいのかわからない表情をよくしている。
でも、白露に請われた時はこの姿になることがある。
「穹」
胸に顔を埋めていただけなのに、剥がされてしまい。恨みがましく見つめると、
「胸の隙間から指を入れるな」
「てへ」
バレていた。俺としてはこっそり入れていたはずなのに。
「お前の手は俺よりも熱い。だから、すぐにわかる」
「痛い痛い痛い!」
さっき胸元に入れていた指を、逆方向へとゆっくり曲げられていく。
地味に痛い。
「うう
……
」
「穹」
「反省しました~」
「いや。していないだろう」
指の付け根を撫でながら声を上げるも、胡乱気な視線を向けられ。
「だって。丹恒の胸って、ふかふかだからつい」
「ついじゃない。全部の指をさっきみたいにしてやろうか」
「やめて!」
突然凶悪さを前に出してくるの、本当にやめて欲しい。
両手を挙げて、掴まれないようにしてると抱き着かれる。
「た、丹恒先生?」
「今は、お前の温もりが心地よい」
「背中に、腕を回してもいいかな?」
「ああ。抱きしめて欲しい」
「滅茶苦茶素直じゃん」
でも、丹恒が素直なのは嬉しい。
そっと背中に腕を回して、抱きしめる。
「この姿でも、お前は〝丹恒〟だと言ってくれるから。それが嬉しくて、素直に自分の気持ちを口にした。嫌だったか」
「ううん。丹恒が、自分の気持ちを口にすることが出来るようになってくれて俺は嬉しい」
「そうか」
俺の腕の中、微笑んでくれているような気がして。その顔を見たいけれど、こうして抱きしめ合っている時間が尊く、何物にも代えがたい。
「キスしていいか」
「丹恒からしてくるの? お願いします」
目を瞑っていると、唇が重ねられる。
Reaction
If you make a mistake, you can cancel it by pressing the reaction.
Custom color
Reset color
広告非表示プランのご案内