【能楽鑑賞】#161 橘香会

能「熊野」「望月」 狂言「萩大名」

梅若研能会 特別公演 橘香会

国立能楽堂
2024年10月14日(月・祝)13:00開演

解説 村 尚也

能「熊野」
 熊野:梅若紀佳
 朝顔:梅若志長
平宗盛:宝生常三
 従者:則久英志

 笛:藤田貴寛
小鼓:久田陽春子
大鼓:安福光雄

狂言「萩大名」
  大名:野村万作
太郎冠者:飯田豪
  茶屋:深田博治
  後見:月崎晴夫

仕舞「野守」
梅若紀彰

能「望月」古式
小澤刑部友房:梅若紀長
安田友治ノ妻:長谷川晴彦
花若(子方):角当美織
  望月秋長:殿田謙吉
    下人:野村萬斎

 笛:一噌幸弘
小鼓:久田舜一郎
大鼓:柿原弘和
太鼓:小寺真佐人

*・*・*

能「熊野」

事前にあらすじを確認した時に、あれ?この話、見覚えあるぞ?と思ったら、昨年の4月に観てました(しかも小書きてんこ盛りで笑)

⬇️当時の感想⬇️
https://chaosnokanoke.xxxx.jp/archives/26801

当時の感想に「舞を舞うまでが長くて、ちょっと眠くなってしまった」なんて、ふざけたことを書いてますが(苦笑)、今回は解説もありましたし、ちゃんと起きてましたよ!

てか、最近はちゃんと観能できてる(たぶん)と思うので、成長したなァと思う今日この頃(自画自賛)

今の価値観で観ちゃうと、平宗盛のパワハラっぷりにオイ!😡って思ってしまうんだけど(苦笑)それだけ昔は、女性の立場って弱かったんだろうなァと。

花見に行くのに車に乗りますけど、一応、熊野と平宗盛が一緒に乗ってる体ですが、画的には熊野がひとりで乗っており、脇正面から観ていたら、その姿が籠の中の鳥に見えてしまって能面も切なげに見えました。

でも芸は身を助けるといいますか、最終的には熊野の才能が相手の心を動かす訳です。突然の雨も、熊野の心に天が味方(後押し)したんでしょうなァ。

今回は女性のシテ方さんだったので、女性ならではの美声で美人感が増した気がして、平宗盛が手放したくないほど素敵な女性だったんだろうなァと思いました。



狂言「萩大名」

万作さんの萩大名を観るのは、昨年の演目初見時以来なので久しぶり。まぁ、その間に萬斎さんの萩大名を既に3回くらい観てるんですが(萬斎さんの萩大名も面白いよね〜🤣)。

万作さんの大名は、凄くピュアですね〜。笑顔は素敵だし、太郎冠者の話を聞いてる時の、キョトンとした顔は可愛いしで、凄く純真さを感じるんです。だから失言しても、この人、天然なんだろうな😂って思って、なんだかほんわかしちゃう🤭

今回もお元気そうで何よりでした。
相変わらず姿勢が良くてビックリしちゃう。



能「望月」古式

仇討ちもの。主君を討たれた家来(シテ)が営む宿屋に、放浪中の主君の妻(ツレ)と子供(子方)が偶然泊まりに来たところへ、これまた偶然その仇である望月(ワキ)も同じ宿屋に泊まりにやってくる。これを仇討ちの絶好のチャンスと捉えた一行は、正体を隠したまま芸人になりすまし、望月に謡や獅子舞などの芸事を披露し、酒を飲ませ油断したところを討ち取るのである。


ワキがタイトルロールを務めるという意味では、ちょっと変わった題名の付け方なのか。いや、でもタイトルロールの役が出てこない演目(葵上とか)もあるからなァ😅

主君と望月が争った理由は描かれてないから、望月は仇ではあるけれど、悪とは言い切れないんだよねぇ。因果応報とはいえ、やっと故郷に帰れると思ったら討たれてしまうなんて、望月さんもなかなかの不運💧なんて、ちょっと考えてしまった😅


古式の小書きが付くと、最後のシテの獅子舞が白頭になり、袴も着替えず長袴のまま、そして望月が討たれる直前に問答が追加されます。

何となく白頭の獅子舞姿を見て、今年の歌舞伎座で観た『御浜御殿綱豊卿』を思い出し、あぁ、あの最後の能装束姿の演目は『望月』だったのかと、今更合点がいくという(笑)

⬇️ちなみにコレです⬇️
https://www.kabuki-bito.jp/news/8777

こちらも原作では『石橋』だったとか、昔は『船弁慶』の装束だったとか、色々と説があるみたいだけど、いつの頃からか見た目が華やかなので『望月』に変わったみたいです(にざ様も気に入ってるみたいです)。どちらも仇討ちネタだから、確かにこの方がしっくりくるけどね。


仇討ちの話なので、初めから緊張感が漂う雰囲気だったのですが、望月の家来(アイ)がうっかり口を滑らせ、伏せなきゃいけない望月の名前を出しちゃったりして(苦笑)、いつもの狂言口調の萬斎さんが場を和ませてくれたので、今回の狂言方はそういうテイストなのかと思ったら、後半の緊迫の一瞬の場面で、厳しい表情で刀に手をかけた姿が凄くカッコよくて(ついでに良き前髪でございました✨)、舞台上に居る時間も長いしで、いろんな推しの姿を観れてホクホクでした🥰

また子方がとても可愛いコだったので、宝塚的思考で花若は美少年やなァと思いながら観てました😊
好きこそものの上手なれとは良く言うけれど、やはり好きで演ってる子は上手い😊


お話自体も演劇仕立てで分かりやすくて面白かったですね。夢幻能も良いけど、ドラマ性のある現在能も面白いなァと改めて。ますます好きになりました😊



毎度毎度、長くてすみません💦
そして最後まで読んで頂き、ありがとうございます🙇

過去の観劇日記はコチラから⬇️
https://privatter.me/user/mijuppa
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