三毛田
2024-10-10 21:07:50
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76 06. 秘密の合図の送り方

76日目 どうしようか

 通り過ぎざまに、指先に触れる。
 たた、これはあまり気に入らなかったようで、しばらくしたら却下された。
 だからといって、指の動きで合図をすればなのが不思議がって邪魔してくる。
「悩むね」
「悩むな。秘密の合図なんか要らないだろう」
「えー? 今夜はオーケーとか、知りたくない?」
「突発の依頼が入らなければ、予定通りにことが進むはずだ。なら、必要ない」
「じゃ、今夜どう? 予定ないでしょ?」
 手の甲を撫でながら問いかけると、じわじわと頬を赤く染めていって。
「用意は、しておく」
 ぼそぼそと、かろうじて聞こえる声。
 そtっと視線をそらして。
 耳の先が赤くて、すごく可愛い。
「じゃ、待ってるから」
 その耳の先に、軽く噛みつくようにキスをして。
「穹!」
 俺が逃げつつどんな反応してるのかと振り返れば、耳を手で押さえ、叫んでいた。
……
「丹恒、機嫌直して」
「別に不機嫌ではない」
 つんとそっぽを向いて、俺から距離を取ろうとして。
「不機嫌じゃん」
……お前が悪いんだ」
 と、耳飾りのない方の耳に触れる。そう。昼間、俺が噛みついた耳だ。
「ねえ、触っていい?」
……
「ね、いいでしょ」
 耳元に唇を寄せ、体を抱き寄せつつお腹を撫でる。
「っ」
 息を飲み、体をちょっと強張らせ。
 でも、俺の手を振り払わない。
「丹恒。ココ、いいかな」
「ひゃっ」
 耳にまた歯を立てると、小さく悲鳴を上げ。
「我慢できない。お願い。丹恒の中に入れさせて」
「わかったから、耳元はやめてくれ……
 どうやら、今日は耳が弱いらしい。可愛くて仕方ない。
「はい、押し倒します」
 そう宣言して、ベッドに押し倒す。
 ふわっと黒髪がシーツの上に広がって。
「丹恒、好きだよ」
……俺も、穹が、好きだ」
 恥じらいながら微笑み、口づけを受け入れてくれ。
「気持ちよかった?」
「ああ」
 今日は素直に頷いて、俺の腕を枕に。
「何だ変な顔をして」
「丹恒が素直で嬉しいなって」
「俺は素直だが」
「エッチなことしてる時は、そうでもないじゃん」
 頬ずりしながら告げると、わき腹をつねられた。地味に痛い。
 丹恒の脇腹は、滅茶苦茶くびれているけど、俺はちょっと肉がついてる気がするなと、明後日なことを考えてしまう。
「嫌って言いながら、気持ちよさそうな顔してるし。抜く? って聞くと嫌がるし。いてっ」
 今度は背中を叩かれた。
 結局、秘密の合図は決められなかったし。
 それでも良いのかもしれない。
「明日は?」
「連日は、お前の体力がもたないだろう」
「む」