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浦山野あずま
2567文字
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短歌
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短歌と俳句と都々逸2
新しい(2025/6/13)
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古い(2024/7/22)
昔から好きだった歌口ずさみ殴り飛ばすのあれやこれやを
君のこと愛した記憶はあるけれど貴方から愛されたことなく
その穴は痛みもせずに見つかって悼まれもせず葬り去られる
血のようなツバキの枝の切先を喉に突き立て愛を囁く
あれもこれもと積み上げたクッキー缶
空になるまで一緒にいようね
消え去ったあの鳥たちの屍が電線で鳴く「まだ生きている!」
幸福と絶望の果て探すけど生きる限りは広がり続く
浮ついたハッピーアワーを撃ち抜いて駆けて逃げ出す終末の街
幸福を願う一方で呪い吐くなんとも人は恐ろしきもの
屋根よりも高みを目指し登り詰め出来たこちらが鯉型コロニー
散々に落ちた桜を集めても綺麗な花はできやしなかった
ボクなんて信じない方が良かったよボクが一番信じてないし
呼ぶ声も向ける笑顔も何もかも恋と呼ぶには憎しみが勝つ
あの輪っかから光など立ち上り神が降り立つのを期待する
さよならも言わずに顔を撃ち抜いた
思い出もない、あるはずがない
空は晴れ桜は咲いて人もいる そうだ今なら消失日和
「永遠にこれからはずっと一緒だよ」
そう嘘をつく その手を離す
君が春というのだから春でしょう 陽は射さないし花もないけど
最新の狸囃子は電子化しオタマトーンとビブラスラップ
雨空を眺めて想うただ一つ、会いに行きたい苺のショート
便箋と鉛筆を買いシロクマに宛てた手紙は「息災ですか」
意味もなく重なり歪み固まってきらり煌めくオバケになるの
望むなら目となり足となりましょう
うら裏オモテ貴方と私
昨晩の君の残り香が消えなくてその重みだってここに残ってて
(焼肉の歌)
「氷河期に比べたら、まあマシだろう。俺もいるし」と鳳凰語る
砂の海その真ん中を揚々と騎馬隊が行く幻を見る
この世には僕を愛しているような顔をしている悪鬼がいるの
髪を切る膝の上には私から分離してきたポメラニアンが
身に纏う黒一色のワンピース 魔女になるのと貴女は微笑う
懐に四次元はなく有限で精一杯の温もりつめる
「亭主がさ、動かないの」と雪女
「キミのご亭主、
変温動物
カッパ
じゃなかった?」
雪よりも冷たい君にココアをとそっと渡した指先溶けた
花籠に野草を七種雑に入れ火を着けたなら貴方に届く?
朝の日に生まれ変わると誓えども三日経ったらいつもの僕さ
走る人炬燵に潜って見る怠惰 感動だとか言う資格問う
後任の可憐なへびに一目惚れ 龍はなかなか去ろうとしない
銀河では一万年も「少し」なら百年くらい好きにやろうぜ
クリスマスなんて関係ない暮らしでも、白い服着てみたりする
満月の夜に生まれて新月の朝に逝ければいいなと微笑う
一昨年の雪の日に埋めたあなたから芽が出た。次は愛してくれる?
その頃に全て無くなるはずだから2億年後を楽しみに待つ
万策もそれでも駄目で凍えてる 四方を犬で囲んでみても
「天も地も右も左も前後までどうかあなたで埋め尽くして」と
どうすれば君を道連れにできるの? 燃える紅葉に凍える海に
常春の綿の王国繁栄を願えど無常、夜明けに滅亡
俺無しで貴方が生きて死ぬなんて許せるものか 隣にいてよ
ワタクシを小さく小さく小さくし砕いて挽いて湯に濾して飲む
潰されてしまう前にと逃げ出した筈なのに背に貴方の重み
あたたかいごはんの為に凍えつつ冷凍パスタ持ち帰る昼
灯り手にそぞろ歩いて君探す 万聖節の夜だけ逢える
真夜中に訪ねて来たる魂をそっと抱きしめ籠に閉じ込め
何もない通知欄見て安息を得た顔をする孤独が“私”
よちよちとコガモのごとき幼児たち
そうかお芋か俺のも頼む
お前とは共には行けぬお別れだすり減ったかかと、安いサンダル
騒乱は過ぎ去ったのか続くのか 新しき人よ、挨拶しよう
ぴよりんは かくも儚き ふるふると目に焼き付ける また逢う日まで
見れなかった彗星にリベンジ誓い八万年をこの場所で待つ
彼岸花が似合うのは人間だけ
そう言って猫はするりと逃げた
推しだって風呂掃除するとやる気鼓舞「いやどうだろう、あいつするかぁ?」
街角の無垢な瞳に問いかけられる
「あなたはにんげん?」「どうなんだろう」
どこからか小さく届く唸り声この建物には獣が潜む
壁につく虫かゴミかも分からずにただじっと見る 数えて十日
制帽を被ったタヌキに見守られ今日も平和に人間のふり
鳥の声 遮った叫び お隣のパーリーピーポーすずめは逃げた
食われてた 蚊だからよかったようなものこれが熊ならオダブツしてた
昨日より今日より明日なお暗い昼の熱だけ燻り続け
日陰にて丸まって寝る秋が来た
この夜は月が綺麗と皆が言う愛の言葉も安売られては
どこよりも秋の存在感があるコンビニの棚、期間限定
黒幕と分かっているから好いたのだ 来いよダーリン、地獄で逢瀬
誕生日だったと思い出し買った菓子を供えてチンしてすぐに頬張る
鳴く虫の声が違うと気付いたら芋にかぼちゃと心が叫ぶ
「残」がつく言葉を数え指を折る残暑残業残骸残穢
台風が過ぎたら秋が始まるとか甘い幻想打ち砕かれて
《連作》
歓声と球を打つ音走る音 どうしてそんな、ここは山中
横たえて土を被せて思い出す そうかお前は野球部だったな
あの日からサイレンの音が離れない きっとお前が見つかる日まで
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遠雷が全て終わったと言い残し
何処
いずこ
かへ去った方舟を偲ぶ
俯いたまま咲きそうな向日葵に水をやる午後、陽が強すぎる
そのうちに咲く向日葵と食べる茄子雨の気配に外に並べる
黒を着た主役到着待ちわびる般若心経ライブIN家
夏の宵天神川に花火ありビルの灯りを蹴散らし弾ける
貴様への消えることないこの怒りゴミに出してもなお燃え盛る
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水底に熱を隠した緑碧が嵐の中で ギラリ、輝く
(推し短歌 ポケモン剣盾・キバナ)
オーロラへの祈りを込めてまた憎むいつかその地に行き着くまで
(推し短歌 アベンチュリン)
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万年の甲羅を背負いリズム踏む
さあこの勇姿、剥製となれ
小さきが宵によいよい集まりて
秋月見上げくるりと踊る
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