Privatter+
Font
Serif
Sans Serif
Color
Light
Dark
auto
Font size
Large
Medium
Small
Language
Japanese
English
Sign in with Google
Sign in with ID and password
Account ID
Password
Sign in
Forgot password?
Create account
三毛田
2024-10-07 21:57:13
1084文字
Public
1000字
Clear cache
73 03. 笑い方が似てきた
73日目 どうやら似ているらしい
「アンタたち、似てきたよね」
ズッと勢いよく飲み物を飲んだなのが、俺たちに向かってそう告げてくる。
「どこが?」
テーブルに置かれた丹恒の手に、そっと自分の手を重ねながら訊ねると
「最近だと、笑い方かな。穹を見つめる丹恒の微笑みと、丹恒を見つめる穹の微笑みが同じ。後、二人でコソコソ話してる時に、ツボに入ったかなんかした時の笑い方とか」
なんて言われるけれど、互いに自覚なんてなくて。
顔を見合わせた後、同時に首を横に傾ける。
図らずも同じ方へ傾けたので、思わず笑うと
「今だってそうだよ」
なんて言われてしまった。
「後で録画してみる?」
「それもいいな。どのくらい似ているのか、俺も気になる」
丹恒の頬に自分の頬をくっつけると、頬ずりして来て。
「可愛い」
「よそでやってよバカップル」
若干嫌悪をにじませた表情で、なのは言い放つ。
バカップルと言われ、ちょっとだけ嬉しくなったのは内緒。
「じゃ、部屋に戻ろうか」
「そうだな」
飲み物を持って、手を繋いで客室車両へ。
俺の部屋のベッドに腰をかけ、ちゅっちゅと啄むようなキスを。
「
……
好き」
「俺もお前が好きだ」
「両想いだ」
「ああ、両想いだな」
嬉しくて笑う。と、丹恒も笑みを浮かべて。
そんな彼を見ていると、俺もこうやって笑っているのかなと思ってしまって。
「俺の笑った顔は、今のお前ということか」
「多分ね」
「なるほど」
納得したように呟くと、自分からキスをしてきた。
「丹恒!」
「うわっ」
そんな姿が愛らしくて。その気持ちが溢れてしまいそうで。それを誤魔化す様に、押し倒す。
ぽふんと丹恒の体がベッドに沈む。
そこにのしかかるように覆いかぶさったので、更に沈んで。
「穹、重い」
「そんなに?」
「情交じゃないんだ。のしかかるな」
「えー。丹恒の体温を感じたいのに」
「それなら、手を繋ぐだけでいいだろう」
「じゃあ、手袋外して」
そう告げると、すっと手袋を外して手を伸ばしてきて。
慌てて手袋を外し、その手に自分の手を重ね。
「好きだ」
「好き。うん、嬉しい」
重ね合わせた手を、額に持って行って祈りを捧げるような体勢を。
すると、丹恒が顔を近づけてきて。
「丹恒?」
「お前のこれからの日々が、穏やかであるように」
「
……
丹恒の過ごす日々が、平穏でありますように」
互いに願いを口にして。
視線が絡み合って、少し顔を近づけた後唇を重ね合う。
唇を離して笑い合う。
互いの瞳に映る顔は、そっくりだ。
やはり、愛しさばかりがこみあげてくる。
Reaction
If you make a mistake, you can cancel it by pressing the reaction.
Custom color
Reset color
広告非表示プランのご案内