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三毛田
2024-10-05 22:31:01
1073文字
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71 01. デートの約束
71日目 片思いの心のまま君に
「丹恒、次に立ち寄った星でデートしようか」
「生憎そんな時間はないはずだ」
本から視線を上げず、淡々と。
「姫子に訊いたら、少しの自由時間をくれるって。燃料補給に食料調達。いつもより働けば。って条件付きだけどね」
「そうか。一人で頑張れ」
「その自由時間を丹恒と過ごしたいから話してるんだってばぁ」
「
……
」
なんでかなぁ。
俺のことが嫌いなのかと思ったが、どうもそうでもないようで。だけど、対応は常に冷たい。
よくよく観察してみると、それは俺に対してだけじゃない。
姫子やヴェルト相手には、丁寧に対応している。でも、やっぱり淡々としているように見えて。
俺やなの相手には、雑。とてもとても雑。
「デートくらいいいじゃんか~」
「まだ言うか」
ごろんと膝に寝転がると、邪魔だというように軽く額を叩かれて。
「なんでそんなにデートがしたい。三月とすればいいだろう」
「丹恒が相手じゃないと、意味がなんだよ。なのとデート? 俺が振り回されるだけだってば」
下から見上げた丹恒は、理解できない。というような眉間にしわを寄せて苦々しい表情。
「お前が好きだから。って言っても、納得しないだろ」
そんな表情されると、こっちだって不満が爆発してしいそうになる。
「俺が、好き?」
理解できない。
一瞬変わった表情は、またそれに逆戻り。
「理解できないなら、一度デートをしようよ。そうすれば、俺の気持ちが少しはわかるんじゃないかな」
「
……
一回だけでいいか」
「一回だけでいいよ」
「そうか。お前が納得するのなら、それでいい」
「じゃあ」
「ああ。次だけだ。その後はない」
「ありがとう!」
「これ、走るな」
膝の上から飛び起きて、客室車両の方へと走る。と、パムから怒られた。
だって。
嬉しくて足が止められない。丹恒が、デートをすることを了承してくれたんだ。
「夢じゃ、ないよね?」
呟いて、蹲る。
頬を引っ張ると、痛い。その痛みが現実だと教えてくれて。
「ふ、ふふふ」
「何笑ってるの。後、そこ邪魔」
「ごめん、ごめん。今どくよ」
頬を引っ張った後笑っていると、なのから不審者を見る視線を向けられてしまう。でも、にやけは止められない。
「その顔、丹恒に見られたら引かれるよ」
「うん。見られないように気をつける」
「部屋で頭冷やしてきなよ」
「うん、そうする。ありがとう、なの」
「はいはい」
シッシッと追い払うような仕草で、彼女は手を振る。
とりあえず、部屋まで戻ろうか。
「デートの日が今から楽しみだな」
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