mamizu_ya
2024-10-05 14:06:23
810文字
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読み合わせ台本『かえらずのうみ』作者解釈


はじめに

『かえらずのうみ』を読み合わせしていただき、誠にありがとうございます。
ここに書かれている解釈はあくまで作者の考えであり、みなさまの解釈を否定するものではございません。また、あえて確定させていない設定も多々ありますので、ご理解のうえ、お読みいただけますと幸いです。


人魚について

元は人間の女性です。この子が本当に人魚になったのか、というのは作者自身も定めていません。
本当に人魚になってしまった、または受け入れがたい現実から逃れるために人魚を自称して青年の家に閉じこもっている、あるいは女性が帰らぬ人となってしまっため、青年が人魚の夢(幻覚)を見ていると捉えられます。


青年について

幼少期から「良い大学に入り、良い企業に就職をする」と言いつけられてきました。テストの点が全ての家庭です。とある時期に引っ越しをしてきて、人魚(女性)と出会いました。危険だと言われる夜の海にやってきたのは、成績に追われ続ける人生に疲れてしまったからかもしれません。


時系列

シーン切り替えが三回ありますが、時系列はバラバラです。起承転結で言うと、

「僕の風呂場には、一匹の人魚がいる。」
 結:すべての出来事が起こったあとの話

「春の海は冷たい。」
 承:二人が出会って仲を深めた一幕

「──胸騒ぎがして引き返した。」
 転:決定的な出来事

「こんばんは。珍しいですね、こんな時間に。」
 起:二人の出会い

と想定していました。


タイトル『かえらずのうみ』とは

このタイトルをつけた理由は二つあります。
一つ目は「人魚はね、波打ち際にいる人を連れ去って、人魚にしてしまうんだって。」という、人魚の伝説が存在するとある海の別称として。
二つ目は人魚(女性)がこの海で帰らぬ人となった、とタイトルから想像できるように。


以上となります。
ここまで読んでいただきありがとうございました。