三毛田
2024-10-03 21:50:37
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69 09. 触れ合う肌の温度

69日目 君と触れ合う体温の心地よさ

「ふう」
 浴槽に背を預け、息を吐く。
「今日もお疲れさまでした。俺」
 大きく伸びをして、体を湯に沈める。
 今日は、なのから貰ったちょっと甘い匂いのする入浴剤を入れてみた。
 お湯は薄くピンクで、彼女の髪を連想させる。
「どうせなら緑が良かったかも」
 丹恒の色。
 そんなことを思っていると、ドアの悪音。入浴中の札をかけておいたんだけど、誰だろうか。
 まあ、犯人は一人しかいない。
……
「いいよ。おいで、丹恒」
 腕を広げると、ゆっくりと浴槽の中に入ってきて。
 シャワールームの方で全身を洗ってきたのだろう。水滴が髪から落ちて、ピンクと混ざる。
「何で先に入っている」
「だって、丹恒は気絶してたから。起こしても起きなかったし。そんなに気持ちよかった?」
 膝の間に座って背中を向けてきているので、お腹に腕を回して肩に顎を乗せて問うと、手を叩かれて。
……お前に触れられるのは、いつも気持ちいい」
 ぼそぼそと口にし、顔までお湯に浸かり消えようとして。
「こらこら。顔まで埋めちゃ駄目だって」
 それにしても。
 こうして素直に自分の気持ちを口にするようになったのは、いい傾向だ。
「よいしょ」
「何をしている」
「何って。丹恒の胸を下から持ち上げてついでに揉んでる」
「持ち上げるな。揉むな」
 ぺしぺし叩かれるが、じゃれ合いのような状態なのであまり痛くない。
「ふわふわでふかふかで柔らかい胸。最高」
……こうしたのは、お前だろう」
 今度は地味に勢いよく、鎖骨の辺りに後頭部をぶつけてきて。
「丹恒、それは痛い」
「痛くしている」
 ふ。っと、柔らかく笑って。
 こうして裸でくっつきあっていると、互いの体温が酷く心地よい。
 きちんと服を着て、眠るためにくっつきあって手を繋いでいても、心地よいと思う。
「穹?」
「ん?」
「尻に当たるんだが」
「うーん。丹恒と触れ合ってると、すぐに元気になっちゃうから」
「それは理由にならない」
「えー」
 不満な声を出すと、キッと睨んできて。
 そうやっても睨まれても、可愛いだけなんですけどね。
「お風呂出たら、もう一回する?」
「しない!」
 半分叫ぶように告げ、バシャンと水音を立ててお湯の中に消え。
「わっ」
 そして勢いよく出てきた丹恒は、飲月の姿に。
「が、お前がしたい、なら……その、こっちでもいいだろうか」
 耳まで顔を真っ赤にし、俺の手を撮ると自分の腹に触れさせて。
 何処でそんなエッチな誘い方覚えたの。
 俺までじわじわ恥ずかしくなってくるじゃん。
「駄目、か?」