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しゃどやま
2024-09-30 22:30:34
2710文字
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【R15・宗戴かもしれない】動く! 走る! ぬい連動!
人生で一度はぬいぐるみと連動系のエロを書くだろ。登場人物誰一人悪気はないし、宗雲に至っては性欲のつもりさえ無いし、雨竜くんも巻き込まれます。
「雨竜くん、お昼にしましょう」
「はい。今日は幕ノ内弁当です」
平和な高塔エンタープライズ執務室。資料から顔を上げた戴天は、時間通りに休憩を取る。雨竜は待ち構えていたように昼食を取り出した。
「季節も感じられていいですね」
対面に座り、二人で声を合わせて「いただきます」と言う。数少ない兄弟としての触れ合いだった。
一方その頃、高級ラウンジウィズダムで宗雲はひとり、事務作業をしていた。諸事情で資金源の説明のできないラウンジだが、それでも支出の管理はきちんとしなければならない。生来の真面目さを発揮し、書類に向かう。
その宗雲の視界の端を、小さなものが動いた。素早く振り返る。
「
……
ん?」
ネズミか虫か。どちらにせよ徹底的に駆除しなければならないと思っていた宗雲は眉を持ち上げる。どちらでもない。目を疑った。
「なんだこれは」
小さな、両手のひらほどの大きさの生き物が、じたばたしながら書類棚に這い上がろうとしている。頭が大きく、身体の半分ほどもある。二足歩行ができるのか、器用に両手を使っていた。足音を殺して近づき、薄黄色い頭部を手で掴んだ。
「野生生物か?」
短い手足を振り回して抵抗する。こうしてみると手触りまでまるでぬいぐるみのように思えた。
裏返す。長い前髪と、赤茶の瞳。
「高塔の
……
」
そこはかとなく、高塔戴天に似ている。もちもちとしたフェイスラインや、短い手足は似ていないのだが、ゆるく似顔絵を描かせたらこうなるだろう、という程度には似ていた。
「高塔のスパイか
……
?」
宗雲は真面目にそう呟きながら、腹を押してみる。小さな手で指を叩かれた。
戴天は「ごちそうさまでした」と言い終え、食後に雨竜の淹れる日本茶を受け取る。温めに淹れてあるそれを啜ろうとした瞬間、顔をしかめた。
「っ
……
」
一瞬、指で腹をなぞられたような違和感が走った。片手で抑えるも、なんの傷もないし違和感は消えている。雨竜が心配そうに覗き込んだ。
「どうしました?」
理由のない違和感を話す訳にもいかないと、戴天は笑顔を作る。
「いえ、少し寒気がしたような気がして」
「風邪でしょうか」
「心配無用。暖かいお茶を飲めば治りますよ」
穏やかに微笑んで、今度こそ茶を啜る。
一方そのころウィズダムでは、テーブルの上に抑えつけるように戴天のぬいぐるみのような生き物が拘束されていた。宗雲の手によって。
「服装もきちんと作られている
……
ロボットにしては軽い」
背中に縫い目を見つけ、宗雲は指先で軽くなぞってみる。フワフワとした感触が伝わるのみで、骨のようなものも感じない。
「知られていない技術があるのか
……
?」
だとすれば
――
知らずにはいられない。この技術を隠し通している高塔を、暴いてやりたい。
脇腹にも縫い目を見つける。人差し指で撫でると、ぬいぐるみがびくんと大きく跳ねた。
「ひっ!」
戴天は湯呑みを強くテーブルに置いた。叩きつけるような勢いと、背中を丸めた兄の姿に、雨竜は驚き立ち上がる。
「兄さんっ?」
「何かが
……
背中を執拗に撫でて」
つうっと優しく触れられている感覚があった。戴天は声を震わせる。理解のできない感覚に、脳がエラーを起こしていた。
「失礼します!」
雨竜は背後に回り、シャツ越しに背中を撫でる。恐る恐るの手つきにも、戴天は小さく震えた。
「虫か何かでしょうか
……
もう居ませんね」
不思議そうに言う雨竜に、戴天は頷く。何もいないというのに、感覚だけがあるというのは、自分の脳がおかしいのか。
「そ、そうですか
……
んっ!」
戴天は両腕で体を抱きしめる。肩を揺らし、笑いを堪える。
「ふふっ、今度は、脇腹を」
「脇腹? 一旦脱ぎますか?」
雨竜は兄の椅子を引かせ、ぶつからないように物を片付ける。服の中に虫が入り込んだのかもしれない。
しかし問いかけに返事はない。兄の身体はぐらりと傾き、絨毯に倒れ込む。慌てて抱き起こそうとした雨竜は、手を止める。
「あっ、ひぁっ! やめ、っ」
「に、兄さん?」
赤く染まった頬。吐息を漏らす半開きの唇。固く閉ざされた目と、悩ましげに寄せられた眉。ぴくぴくと震える全身。
「そこぉ
……
っ!」
雨竜が触れられる雰囲気では無くなっていた。
宗雲は猫にしてやるように指先でこちょこちょと、ぬいぐるみの全身をくすぐってやっていた。
「くすぐると大人しくなったな
……
」
ぬいぐるみはぴくぴくと震えるのみで、抵抗する力を失う。懐いたのかもしれなかった。宗雲は擦ってやりながら考え込む。
「握り潰すこともできるが
……
これを利用すれば高塔に二重スパイできるかもしれない」
ぐったりとしたぬいぐるみの短い脚を掴む。
「しかし、内部に関節があるようにも見えないが、何で動いている?」
両足を開かせると、明るいトーンの布で縫われた股間が見える。縫い目こそあるが、動く理由はわからなかった。
指を伸ばす。
戴天は荒い息で、束の間の正気を取り戻す。涙で滲んだ視界に、心配そうな弟を見つける。
今訪れている感覚は間違いなく快楽だ。全身を無数の手で容赦なく愛撫されているような感覚。羞恥に、途切れ途切れの言葉を紡ぐ。
「ぁ
……
っうりゅ、くん、見ないで、ください」
「で、でも」
雨竜は困惑した様子で立ち去らない。このまま快楽が続けば、はしたない場面を見せてしまう。
太ももをするりと、見えない手が撫でた。
「そこは、あ
……
!」
懸命に服の上から内股を押さえるが、見えない手の刺激は貫通する。徐々に、敏感な部位へと近づいていった。既に全身を弄ばれ、反応している部位だ。あの手で触れられれば、どうなってしまうか。
「んぅっ、あああっ!」
自分の手ではない、ランダムな動きで強制的に高められる。見えない手は何かを探すようにしつこい。びくっ、びくっ、と戴天は仰け反る。
「あっ、はぁっ、くぅんっ!」
強制的な絶頂が来る。長い毛足の絨毯に爪を立てて、快楽に脳を爆ぜさせた。
「ううっ
……
っ」
戴天は脱力する。全身が汗に濡れているのがわかる。それ以上にみっともない姿だ。けれど起き上がる気力も、雨竜に指示を出す気力もなかった。
「はーっ、はぁー
……
っ」
雨竜は目を丸くして、そして赤面する。目を逸らして、裏返った声で言った。
「き、着替えを持ってきますね!」
「
……
はい
……
」
なんかもうどうでもいい気持ちになりつつ、戴天は雨竜の後ろ姿を見送った。
そのころ。
「たしか、野生動物用の檻があったな」
NEXT
…
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