みみみ
2024-09-26 23:02:27
1140文字
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コンカフェパロ朝ご飯

コンカフェ店員キオと裏稼業の予定だったけどボニキの職種がもう一本の方と被る為、スーパー攻め様社長(受)になるかもしれなボニキの朝ご飯。


 閉めていた筈の遮光カーテンが開け放たれており、目を閉じたままでも分かるガラス張りの窓から射し込む朝日の眩しさに
ボーラは小さく舌打ちをして、ごろりと寝返りを打った。
……誰か居るのか)
 隣の部屋から聞こえる物音に、ボーラは気怠そうにまるでギリシア彫刻のモデルだったかのような引き締まった体を起こすと
物音の主が、半ば無理やり自分がこの部屋に住まわせることにした男だと言う事に気が付いた。

「あれ、ボーラさんおはよう……ってちょっと、服くらい着てよね!!」
 辛うじて下着だけを身に着けたボーラの姿に、キッチンで料理をしていたキオは振り返るや否や慌てた声を上げる。
……俺の勝手だ」
「まあそうだけどさあ~」
 ドスの効いた低い声にひるむことなく、キオはダイニングテーブルに手際よく皿を並べていく。
「それでお前は何をしている」
「何って、見ての通り朝ご飯作ってるんだけど」
「いらん」
 男二人が座るにも広いテーブルに用意された味噌汁と卵焼き、それにレトルトパックに入ったまま湯気を立てる白いご飯。
「いやあ~今のコンビニってさあ野菜とかも売ってるんだぜ、すごいよな?」
「おい、聞いているのか」
 ボーラの眉間の皺が一層深くなり、キオは小さく肩をすくめる。
「いやいや駄目だって、冷蔵庫開けたら酒とミネラルウォーターしか入ってないだもん!ボーラさん流石に不健康がすぎるって」
「お前には関係ないだろう」
「ある!大いにあるよ!ボーラさんが突然死したら真っ先に疑われるの俺じゃん!
しかも俺元デリヘル店員で今住所不定のコンセプトカフェの雇われ店長だよ?警察に身元調べられてみてよ、明らかに詰みじゃん!」
 やいのやいのとまくし立てるキオの言い分に、ボーラは苦々しく舌打ちをするとベッドルームへと戻っていく。
「あ、ちょっと~冷めちゃうよ」
……いちいちうるせえな、あんな格好で食えるか」
 昨夜脱ぎ捨てた細身のパンツとワイシャツを纏って戻って来たボーラは眉間に皺をよせたまま渋々と言った感じでダイニングの椅子に座った。
「て言うかさ、ここ炊飯器ないから後で一緒に買いに行こうよ」
「勝手にしろ」
「いやいや一応家主なんだしさ、ボーラさんも見に行こうよ」
「おい、あまり調子に乗るなよ」
 釘を刺すような鋭い声に、キオは返事の代りに両手をヒラヒラとさせて誤魔化した。
「まあそれじゃ、俺の趣味で買っちゃいますよ~」
 キオはそう言いながら、手に取った一味唐辛子を味噌汁が真っ赤に染まるまでたっぷりと振りかける。
「おい……何をしている」
「え、何って……美味しいじゃん一味?ボーラさんもかける?」
 笑顔で渡された一味の瓶は、すでに中身が半分ほどに減っていた。