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著者: 雷歌/らいと
2017-07-27 00:29:32
696文字
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戦セバシリーズ
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【執セバ/ユーB】ぼくのうつくしいばけもの
病み系、Bくんとユーゼフ様。
僕の恩人は、化け物です。
本当かどうかは分かりません。けれど皆が言います。
あの人は化け物だって。
本当でも僕は構わない。
こんなにも美しいのだから、むしろそうであっても不思議はありません。
一年経っても三年経っても六年経っても、姿の変わらない人。
「ああ、貴方は本当に化け物なんですね」
そう言うと、彼は妖しげに笑っていいます。
「いつか君を食べちゃうかもね」
だから、食べてもいいですよ、と言えば
いつかね、と返される。
食べる気なんてないのかもしれない。
いつからか、彼が口にする物に嫉妬するようになりました。
本当ならそこにあるのは俺の血肉なのに、と。
だから、こっそりと厨房に入って、ぽとり。
一滴、二滴、そして細い線で滴らせて。
身を削ぐと気づかれるだろうから、今はこのぐらい。
でも、きっといつか。
「ん
……
?」
「どうかしました?」
「いや、なんでもないよ」
味の変化には気付いた。けれど咎めはしない。
彼がしたいのなら、やらせておく方がいいだろう。
変に刺激すると、首を切るからだ。
彼は、誰かに己を食べて欲しいという欲求を持つ化け物だ。
見目は人間のそれと変わらない。
けれど僕が彼を見つけたときも、その血肉を差し出そうとしていた。
それを不思議に思わない美しい純な心に、哀れみと愛しさを感じて、拾ってしまった。
いつかなんて、訪れない。
君はずっと僕に血肉を差し出すつもりでいればいい。
「Bくん、今日のディナーも美味しいね」
そういうと、彼は嬉しそうに笑う。
僕の美しい化け物。
何度身を削ごうとも、必ず元に戻してあげる。
end
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