らん
2022-04-19 09:26:22
421文字
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イルマとアメリ


※未来if

朝起きるたび、目の前に映るスカーレットを撫でるのが好きだった。
くるりと丸まった特徴的な癖に、しっとりとして枝毛なんて見えないくらい綺麗なロングヘア。一緒の枕に頭を沈める時だけ、僕達は同じ目線になれる。
後ろから抱きしめて後頭部に顔を埋めると、クスクスと小さな笑い声が聞こえた。
「甘えん坊」
……だって、アメリさん今日から魔関に籠もるんですよね?人間界視察でしたっけ……僕が案内するって言ってるのに」
「阿呆。魔王が自ら出向くなどありえん。そもそも、魔界からいなくなるな。デルキラ様の二の舞いになりそうで皆不安になるだろうから」
「うーん……
抱きしめた腕をアメリさんの胸の下で交差させて、ぎゅうっと力を込めてみる。腕の上に当たる膨らみの柔さに手を伸ばしてみたけれど、あっけなくアメリさんの指が絡まって牽制されてしまった。
「また写真を撮ってくるよ」
「あと美味しそうなご飯も!」
「匂いがつくんだぞアレは……