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らん
2020-06-02 22:49:13
1280文字
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千コハ
書きたいとこだけ
「コハクちゃんもする?」
「いや、私は
……
」
「大丈夫だよ、落としたりしないから」
スイカや未来を担ぎ終えた羽京は、その様子をずっと見ていたコハクに話を振った。
今しがた彼が子供達にしていたのは、羽京達の時代でいう『高い、高い』だ。子供を抱え、ゆっくりと頭上まで持ち上げてやるあの行為。
コハクは小さな頃にそんな体験をしたこともなく、そんなあやし方があるのかと単純にスイカ達を眺めていただけだったのだが、羽京の目から見れば別のように映ったのだろう。生温かい視線がむず痒く、コハクはひとつ息を吐いた。
「正直、羽京に持ち上げられるのか不安だが
……
逆に私がやるか?」
「遠慮します。これでも自衛官だったから、ちゃんと鍛えてるんだよ?」
勿論それはコハクも理解している。それなりの筋肉と忍耐力、観察力がなければ矢を武器にするのは不利だ。服や幼めの顔のせいで筋肉質な印象は薄いが、彼の肉体が鍛え上げられていることは察していた。
コハクは木陰に下ろしていた腰を持ち上げ、期待の眼差しを向けている子供達を背に羽京へと近づく。
「羽京、大人の人も持ち上げられるんだよ?スゴいんだよ!」
「司くんとかマグマは厳しいけど、千空やゲンも持ち上げる自信はあるよ」
「あー、羽京?やるならさっさとお願いするぞ
……
流石にこれは私も羞恥心があるのでな」
「うん、それじゃ失礼します、っと」
脇を軽く開ければ、慣れた手つきで羽京の手が脇下をしっかりと掴み、コハクの身体はなんなく宙へと浮く。足が地を離れた瞬間膝を降り、体重をそのまま羽京へと預けてみても、彼がよろめくことは全く無かった。
「たかい、たかーい」
数度上下に身体を揺らされている間、子供達の歓声が聞こえてくる。コハクの顔が朱に染まったところで羽京は彼女をゆっくりと降ろした、その時。
「何してんだテメーらは
……
」
ちょうど船の追加の設計図を練りに戻ってきていた千空が、さも呆れた目で羽京とコハクを見ていた。
「お疲れ様、千空。君もやる?」
「そりゃガキにやるヤツだろーが」
「僕から見れば千空も一応ガキだけどな」
「あ゛ー、年寄りのご高説聞いてる場合じゃねぇんでな」
「ち、違うのだ千空!私が頼んだワケでは!」
「その割には楽しそうなツラしてんぞ、雌ライオン」
先が思いつかなかった。ので書きたいところに移る↓
「ほら、」
千空から伸ばされた腕は、昼頃伸ばされた羽京のものと程遠い。細く、ともすれば折れてしまうのではないかと不安になるような、そんなひ弱な腕だ。
けれど、この腕の中に飛び込むことが一番安心するのだと、もうコハクは知っていた。
おずおずと両腕を開き、千空の腕の中に収まる。彼の首に両腕を回せば、千空の手はコハクの背中を優しく叩いた。
「羽京とは違うな」
「そりゃそーだ。元の土台もちげぇしな」
「
……
でも、私はめっぽう好きだぞ」
例えるなら羽京の腕の中は父のものに近い。そして千空の腕の中は、少しだけ鼓動が速くなる。安心するのに、矛盾だ。しかし、何よりも好きな腕の中だった。
そしてまた先は思いつかない
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