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らん
2020-05-21 00:16:24
1142文字
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千コハ
※あいも変わらず現パロ(過去作と同じ設定)
※千コハ付き合ってる
朝、目覚めるのは大抵私のほうが早い。
そもそも、千空は早く起きるとかではなく徹夜で朝まで起きていることが多いのであって、イレギュラーがない限り最低6時間は確実に寝る人間だ。昨日の今日なので、おそらくあと2時間は眠っているだろう。
既に癖のついている髪を撫で、二人で入るには狭かったベッドからそうっと抜け出した。
昨夜の情事の名残か、身体は若干気怠い。互いにしっかりと衣服を着ているのは、これまでの学びの上だ。多くを語ると大変な苦労と羞恥に見舞われるので、基本思い出したくない。
顔を洗って、先に朝食の準備をしよう。千空のぶんも作っておいて、私が出た後に食べられるように。
と言っても、私の作る朝食はスクランブルエッグとベーコンを焼いたものを食パンに挟むだけなのだが。
(インスタントのスープもあるし、飲むなら勝手に千空が好きなものを選ぶだろうしな)
自分の家といえど、千空も勝手知ったるキッチンだ。起きたら自分でどうにかこうにか不足分は賄うはず。
あれこれ寝起きの頭で考えながら洗面台で顔を濡らす。タオルで顔を拭き、首元まで拭いたところで違和感に気づいた。
鏡に写った私の谷間近くに、赤い斑点が出来ている。虫刺されだろうか、赤くなった箇所を今度は直接確かめて、触れてみる。特に皮膚が盛り上がっているわけでもなく、痒さもなかった。であれば、この赤みはなんなのだろう。
若干赤黒く、どちらかといえば内出血に近そうだ。けれど、谷間に内出血なんて、
「
……
、ッせ、千空ー!」
谷間に内出血なんて、そう、付けられるのは千空しかいない。思わず叫び、いまだ眠っている千空にタオルを放り投げた。
これはいわゆる、キスマーク、とかいうものではないか。今までつけたことなんて無かったのに、この男は一体何を考えているのだろう。
想像以上の私の大声と、思ったより鈍く当たったタオルの痛みを引き金に千空の目蓋が押し上がっていく。なんだよ、はこちらの台詞だ。
「君、昨日、」
キスマークをつけたか?なんてさすがに聞けるわけがなかろう!
嬉しいのか嬉しくないのか全く分からない。それこそ千空の意図が不明だからだ。モヤモヤを抱えたまま、とりあえず千空の頬をつねった。一般的なカップルは、こういう痕をどう受け止めるのだろうか?
悩んだまま、結局私は千空に何も言わずそのまま朝食を作り、食べ、支度を整えた。そそくさと自宅を後にし、千空のことは暫く考えないように思考をシャットダウンする。自分より頭のキレる男の思考など、私が読んだところで全て不正解だろう。
「
……
なんだったんだ
……
」
千空のひとりごちた声は、勿論聞こえなかった。
続くかもしれん
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