らん
2019-06-10 08:27:08
938文字
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ジュダに関する話。


視線の集め方なんて知らない。別に識ったところで変わりがないからだ。オレがアレコレ考えなくても、勝手に集まるのが視線だった。
音楽だって同じだ。オレが最高だと思って創りあげたものは注目される。聴け、だなんて煽るけど、ンなことしなくたって実際聴く奴は相当数いるし、求められてる実感はいつだって伝わってくる。
そして人は言うのだ。「天才」だと。それを通り越して、「鬼才」だと。

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鬼のようだと苦笑したのは多分ヨシュアだった。
ジュダくんは鬼みたいになるね。そんな他愛もない言葉。日本に越してきてまもない彼の言葉は案外的を射ている。
ユゥは手持ちしていたアイスコーヒーのストローを回しながら、まあ鬼才って言われてるしネ。などと苦笑を返した。
「音楽バカが天才で収まるワケないデショ」
「モモ様は天才だけど、鬼才ではない?」
「逸材……だっけ?そんな感じには言われてるケド。アイツ、ベツに音楽が好きって感じしないし」
それでも死にものぐるいでやっている奴等よりあっさりと先に辿り着けてしまうのだから、天才なのだ。
氷が溶けてきて若干薄くなったコーヒーの味を舌に染み込ませ、ユゥは前方で喚いているサバイバルの面子を見やる。
「レオードは歌が天才的って評判だし、クソガキはあんなんでも一番若い時点でこの業界じゃ一番有利だし」
「ユゥくんは?」
「オレ? オレは……いや、何言わせようとしてんの」
「アハ」
ヨシュア自身が何を考えているか、ユゥには預かり知らぬところだ。突如目標としていた王様と入れ替わりにやってきた白髪の男は、今日も掴みどころがなかった。
「なんかさあ、オマエって、どれがホントなの?」
ふと口をついて出たソレは、もう喉奥に引っ込まない。質問の意図など当のユゥ本人にも分からなかった。それでも、本心から出た時点で、自分のシックスセンスは何かが引っかかっているのだろう。そう思い込むことにした。
「よく分からないケド……オレは『オレ』だよ?」
直感的に感じたこの気持ちが、同族嫌悪に近いものだと気づくのはまた別の話。

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ビジュアル撮影に時間がかからない奴等、というのをサバイバルメンバーで挙げるとすれば、大概ジュダとレオードだった。


続き思いついたら、、