らん
2019-05-01 10:31:04
550文字
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アギ中

付き合ってるし多分アギトのほうがデカい

いつからキスが悪くないと思い始めたのか、もう思い出せない。
最初はただ目の前の女の照れる顔が悪くないとか、伏せた睫毛の長さが意外と悪くないとか、漏れる息の音が悪くないとか、そういう積み重ねだった気がする。するだけで、実際俺の頭の中はそんな理屈めいたコトなんかこれっぽっちも考えていないけれど。
「ん、」
下唇を軽く食み、無理やり開かせた口内に舌をねじこむ。閉じそうな口は顎を持ち上げて阻止してしまえば、俺の手首に中山の指が縋った。
舌先で突いて、絡めるように深くしていくだけで中山の呼吸が乱れていく。こうさせているのが俺だけの特権だと思えば気分も悪くない。いつからこんなに絆されているのか、なんて、考え飽きた些末な問題だった。
「あぎとくん、」
緩んだ口の端から俺の名前をのせた吐息が漏れて、耳朶を打つ。ゾクリと背筋に走る粟立ちは戦闘中のアガる感覚と似ていて、悪くない。
壁に押し付けた中山の身体がどんどんと下がっていく。股の間に膝をついて抵抗を押さえていた俺の腿に軽く体重がかかった。
「これ以上はダメ」
「今更」
耳に声が直接届くよう擦り寄れば、軽く反応する腰に手を這わせる。ダメとか言っときながら感じてんじゃねェよ、喉奥で笑ってしまったのがアウトだったらしい。

深夜テンションだめよこれ