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らん
2018-05-05 00:47:35
644文字
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モモチとカノジョ。
ディアヴォ
「アンタってほんっとーに鈍くさいのにどうしてそんなにヒール履くの?」
ごめんなさい、と言うには痛みが酷くて、私は何も言えなかった。ウソ、本当はぐうの音も出なかった。
新しい靴は好きだ。モモチくんはヒールに文句こそつけるけれど、デザインに関してはとやかく言わない。シンデレラではない私は、自分で好きな靴を選んで履ける。
衣服に関しては結構煩いのに、モモチくんは靴だけ自由を許す。だから、いつもはなるべく低いヒールを選ぶようにしているのに、たまにこうして高い靴を選ぶ。同じ目線に立ってみたくて、頑張って隣に居てみたくて、少しでも差を埋めようと、なんて、馬鹿みたいな努力をしてみる。
それがこうして捻挫してモモチくんに迷惑をかけるので、本当に無駄な努力なのだけど。
モモチくんの手はひんやりとしていて、患部がちょっとだけ冷える。それがひどく心地よかった。けれどすぐにそのてのひらは離れていく。
近くの自販機で水を買ってきてくれたモモチくんは私の捻挫したソコに押し付けているよう命令すると、近くのコンビニで包帯を買ってきてくれた。
随分と捻挫への対処法がうまくて少しどぎまぎしてしまう。すると、まるで思考を読んだようにモモチくんは不機嫌な顔のまま、私の足首にきつく包帯を巻きながら呟いた。
「バンドマンが一番やらかす怪我って捻挫と切り傷なんだよね」
「
……
ももちくん、も、」
「足は何回かね。
……
それこそアンタに治療してもらったと思うんだけど?」
「っ、い、!」
続く
……
かなあ
……
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