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らん
2017-08-11 05:56:37
675文字
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ジュダとカノジョ
ディアヴォ
話したくないなら、話さなくていい。
その言葉に許された気がしていた。大丈夫、ジュダが話したいと思ったら聞かせてね。なんて、本当は気になって仕方がないくせにどうしようもないオレ自身の痛みを共有して、負担さえしてみせようとする優しさが免罪符のように感じていた。話さなければ理解なんて生まれないと知っていながら、カノジョに対しても理解を怠っていたのかと言われればノーになる。けれど、やっぱり話すことはできなかった。
その代わりにカノジョの身体を抱きしめる。じわりと侵食するようにまざる体温が同じになっていくほど、長く、キツく。苦しいとも言わず、ただなすがままにされるカノジョはオレの背中をただ撫でるだけだった。
「こんなオレのどこがいいんだよ」
嘲り笑う囁きは届くと知っていながら抑えられなかった。離れていくのはカノジョからで、きっと、それはオレについてこれなくなったとき。もう潮時だと思われてもおかしくないようなこの状況でさえ、カノジョはオレから離れようとはしない。
「好きだから」
支えてあげようだとか、そばにいてあげたいだとか、そうじゃないのだ。カノジョはいつだってオレが好きだからと笑うのだ。支えたい、そばにいたい、いつだってオレが与えられる側だ。してもらうワケではなく、カノジョの意思によって享受される全てを受け取って、返して。
「
……
アンタって、ホント損な性格してる」
カノジョのシャツの肩口がオレのなにかで濡れていく。ごめん、そんな台詞は呟けなくて、何故か一緒に泣いているカノジョを抱きしめたまま二人で眠りに落ちた。夢は、見なかった。
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