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らん
2017-07-26 18:19:11
570文字
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モモチ。
ディアヴォ
「よくやるよね、ホント」
通用口で紫煙を吐き出しながらの独り言は誰にも届かない。スマートフォンの画面に映し出されたレオードやユゥの呟きを流し見しつつ、モモチはもう一度煙草に口づけた。
(他のバンドなんてどうでもいいでしょ。こっちの給料がかかってるから邪険に出来ないのも、オーディエンスへのサービスだっていうのは分かるけど)
そんな打算で動くモモチとは違った意味も込めた上で彼等は動いているのだ。その神経が信じられないと同時に、多少寒くもあった。
灰に変わる芯をペール缶に落とし、もう一度紫煙を吐く。雨のせいか余計にこもっている湿気に辟易して、半分も吸わない内に全て水へと落とした。
「仲良しゴッコとか、」
もはや笑いさえ出ない。
きっとモモチ自身には絶対成し得ることは出来ないであろう、自らの意志を貫き通した男の姿が頭をよぎる。正反対の生き方をしているあの金髪はきっと後悔さえしていないのだろう。
バンドに、音楽に、人生に命を賭けることがさも当然のように出来てしまう奴等ばかりなのだ、だからこそ、自分が異様に浮いているようで反吐が出そうだった。
「あーあ、オレも海外進出しよっかなあ」
耐えきれずにもう一本取り出した煙草は少し湿気っていて、舌打ちをかましながら咥える。
この場所でしかもう生きていけないことなんて、とうの昔に知れていた
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