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らん
2017-02-22 23:40:59
863文字
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レオードとカノジョ
ディアヴォ
「大丈夫?」
汗と共に落ちてきた言葉に対して、カノジョは小さく頷いた。だいじょうぶ、こわくない。だってこんなにも彼から与えられる熱は気持ちがいい。
そう言えたなら、どれだけ良かったか。
そんなカノジョの内心を知ってかしらずか、レオードは髪を梳きながら微笑みかけた。大丈夫。大丈夫だから。こわくない。
まるで暗示のようにも取れる囁きを拠り所に、カノジョは幾度か深呼吸を重ねた。大丈夫。怖くない。
「
……
っ、久々すぎて、泣きそうなだけ。大丈夫」
別に処女なワケじゃない。ただ、何年も彼氏が居なかっただけだ。一人でも生きていけそうだよね、そう言って何度フラレてきたか。一人で生きていけるのならどれだけ良かったか。
(
……
でも、そんな私でも、レオは受け入れてくれたから)
きっとどれだけカノジョが救われているか、レオードは知らない。求められることがどれだけ幸せで、頼られることがどれほど愛おしくて、惜しみない愛をくれることにいつも泣きそうになっていることを、彼はこの先も知らないままだろう。
「ダメだったらすぐ止めるから。
……
好きだから、大事にしたいし。大切だから、ずっと傍に居てほしいんだ。だから、」
「うん。
……
うん、ッもう、全部あげる」
全部あなたのものにしてほしい。私の肯定なんて無しに奪ってほしい。
優しいレオードにはきっと出来ないことを望んでいるカノジョに、やっぱりレオードは優しく笑うだけだった。加減出来なくなること言うな。そう言うくせに、触れる手つきは労るもので。
焦れったさに拗れるカノジョの心の奥底すべてを見透かせるほど日は経っていない。関係の浅さが苦しい。だからはやく全部奪って、くらい尽くして、取り込んで、取り込まれて、あなたのものになってしまいたい。
「レオード、好き」
こんなにもあさましくて、どろりと蕩けた劣情を持て余したカノジョに、彼はたった一言とともに口付けた。
「もう離さないから」
大丈夫、怖くない。すべてをさらけ出すことは、悪いことじゃない。
怖くない、と嘘をついたのは、お互いだった。
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