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らん
2016-11-29 18:11:16
830文字
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レオードとカノジョ
ディアヴォ。
「レオードはさ、どうしてそう思ったの」
「
……
どういうこと?」
「どうして私がレオードしか考えてないって思ったの?」
当たりだけど。新曲の歌詞カードを見ながら照れくさそうに笑うカノジョの言っている意味がよく分からなくて、首を傾げた。どこのことだろう。後ろから羽交い締めして、一緒に歌詞カードを覗き込む。
「ほら、ここ。『今考えているのは俺だけかな』って歌詞」
「
……
ん?え、なんで?」
ここに込めた想いなんて決まっている。俺のほうが愛が重くて、それだからこそ今オマエのことを考えているのは俺だけだろうなってコト。でも、どうやらカノジョは全く違う意味で受け取ったらしい。
「だって、今私が考えているのは、レオードだけかな。そうだったらいいなってコト
……
じゃ、ないの?」
自惚れすぎた?ごめんなさい!隠しきれるわけもないのに歌詞カードで途端に顔を覆ったカノジョに愛しさがつのる。ああ、好きだ。そういうところが可愛くて仕方ない。
「それでもいいかも。」
露出したままの耳を甘く食んで、その刺激に驚いて振り向いたカノジョの唇を奪う。ねえ、今俺はオマエしか考えてないよ。オマエもきっと、そうなんでしょう。
「好きだ」
「うん、私も」
本当はもっと色々なものを込めていたんだ。
一人で過ごす雨の中、オマエが俺じゃない誰かを選ぶ日が来たりするのかってやけにナーバスになって、そんなときに生まれた言葉たち。
全体的に見たって、カノジョみたいな考え方をしたら恨みがましいったらない。俺みたいな考え方は女々しいけど。
それでも、オマエはいつも素敵な愛だねって笑うから。
好きだ、好きだ、もう離せないほど。大人になれないほど。
なんて今考えているのは、俺だけかな。
「レオード、」
やわらかいキスを何度もして、徐々に深く沈んでいく。まだまだ青い二人の愛のカタチは表象したらどうなるんだろう。
どうか、痛くてもいいから。雨に流されないくらいの、形あるものでありますように。
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