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らん
2016-09-29 13:48:31
363文字
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レオとあんず
「もう何も書きたくない」
こぼした弱音に、あんずは何も返してこなかった。
破り捨てた楽譜と、書きかけの五線譜。綴るペンの先はぐちゃぐちゃに割れて、インクの染みが床に広がっていく。
「もう嫌だ、書きたくない、なんで書かなきゃいけないんだ?どうして」
おれの思い通りにならないんだ?
頭の中に浮かぶのに、それをおれの掌は描き出してはくれないのだ。どうして、なんで。このメロディもあのメロディも、全部すり抜けて残らない。
「
……
もう、Knightsの出番ですよ。スタジオから出て行かなきゃ」
「いやだ」
「司くんが怒ります」
「知らない」
「嵐くんが落ち込みます」
「関係ない」
「凛月くんが呆れます」
「どうでもいい」
「瀬名先輩が、泣いてしまいます」
「
……
ズルいよ、あんず」
おれはもう、あいつに何も残してやれないのに
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