!Attention
生理ネタになります。
Pixivで載せている話の続きですが、分からなくても読めます。
(
http://www.pixiv.net/novel/show.php?id=5646359)
時系列はデュエル後、レオ帰還前。
「あーー
…………」
暗がりだったスマホに突如表示されたのは、簡単にメッセージやスタンプを送れる、今じゃ連絡手段として筆頭のアプリの通知。タップして開いて見ると並んだのはヘルプの三文字だった。アイコンはあんずのもので、それだけで内容を把握して、今月は何をしでかしたのかと頭を抱える。
いつだか忘れたが、あんずがあまりにも青い顔をしていた事がある。多分俺は移動教室に向かう途中で、反対側から歩くあんずは至っていつも通りを装っていた。顔色以外は。
普段はあまり付けていない色つきのリップをしていて、それが生理時のあんずであることはなんとなく気づいていたから、そのまま保健室に運んで、少し看病
……とは言えないかもしれないけれど、とりあえず診てやった。それから生理の時にどうしようもなくなると俺に連絡が来て、ずるずると今月も連絡が来る始末。
時刻は放課後を回り、今ではKnightsの居城となっているスタジオには既に全員揃っている。後はプロデューサーであるあんずの到着を待つだけだ。
隣で化粧を直していたなるくんは勿論、かさくんまで不可解な顔でこっちを見るけれど、それにケチをつけるのも面倒くさい。
「やだなぁに?変な声上げて
……泉ちゃん、遂にトチ狂ったのォ?」
「ぶち倒すよクソオカマ。あんず迎えに行ってくる」
「お姉さまに何かあったのですか?」
「まあ色々ね」
アイツほんとに危機感ってものないよねぇ、チョ〜うざぁい。
そういつも通りに溢すけれど、正直ここまで毎度助けを求められると色々理解出来てしまうのが辛い。あんずは真剣に女であることを自覚するべきだ。
「あんずちゃん、泉ちゃんに懐いたわねェ」
「懐かれてもクソ迷惑だし」
「瀬名先輩はよくお姉さまのhelpをしているのですか?意外と紳士なのですね
……」
「意外とってのが癪に触るなぁ、絞めるよ?」
「No thank you」
「あら、でもホントに紳士でしょ!女のコの味方よねェ、泉ちゃん」
どういうことですか?と更に頭をひねるかさくんに、机に伏せてはいたものの起きていたくまくんが欠伸と共に口を開いた。
「セっちゃん、あんずの生理周期覚えちゃったもんね
……ふぁあ、ふ」
「なっ、
……っえ、せ、?!」
この際かさくんの初すぎる反応は放っておこう。
頼られて全部受けるからそうなるだけで、取捨選択出来るようになることも、プロデューサーとしては大事なことだ。そう説けばあんずは少し焦ったような声を出す。
「でも、」
「時間は有限なの。許容範囲ってのが人には存在すんの。限界を見極めることだってプロデューサーの仕事なんだよ」
意識して呼吸をしているように感じて、見苦しい。自己肯定が低くて、他人の評価に敏感で。居場所がないと生きていけないのは確かだけれど、そこに自己肯定がない限り居場所は確立出来ない。
俺の目に映る等身大のあんずは、ゆうくんと似ている。
「ねえ、俺さ、あんずの生理周期覚えちゃった」
「
……え?」
「この意味分かる?」
反応を見れば一目瞭然だ。絶対分かってない。一体俺は何度あんずに注意をすればいいんだろうか。この学科は男子のみで構成されていて、校内に女子はあんず一人だ。そのリスクについては散々怒ってきたはずなのに、コイツは学ぼうともしない。
女だってこと、忘れてどうすんの?どうして俺を信用できるの?俺だって男だよ。
だからあんずの気持ちも理解した上でとぼけ続ける。俺の気持ちだって理解した上で嘘をつく。牽制をかける。
こんな男に翻弄されるくらいなら、あんずは他の男を好きになったほうがいい。
――なんて思えない。
続く。
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