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らん
2014-05-15 01:32:51
1383文字
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銀河へキックオフ未来捏造文の最初
「お前、ちっちゃいなー!」
スペインのチームに入ってすぐ、青砥が初対面でチームメイトに言われたのはその一言だった。
多国籍チームのせいもあって、もともと体格の良い人が多いため、日本でも小さかった青砥の体躯は更に際立つ。スペインと日本のハーフだと言えば、まあスペイン人はヨーロッパでも小さい方だからなーしかも日本とのハーフじゃ納得だ!と、他国の選手には言われたい放題の始末。そのたび、青砥はむっつりと黙りこんだ。
別に小さいことは悪いことではない。むしろ、それこそ自分の武器だ。人より身軽な分、素早さとテクニックを極限まで究めた。だからこそ、このチームに入れた。
だから青砥は言いたいなら言わせておけばいいと思っているし、そうやってからかってくるチームメイトも自分のチームに誇りを持っている。チームが選んだ選手がヘタなわけがない、ということを思っての軽口だ。日本よりも荒々しさのある歓迎のされ方を、青砥は嫌だとは全く思わなかった。
(そういえば、プレデターの皆は小さいことに誰もつっかかってこなかったな)
ほぼ同じ背丈の翔が居たせいもあるのだろうが、プレデターは見かけで人を判断しない人ばかりだった。軽口ですら背について触れてくる者はいなかったのだ。
(
……
楽しかったな)
近況はタギーがいつも電話で話してくれる。だから寂しいと思ったことはない。それでも、もう一度以前みたいにあのメンバーでサッカーがしてみたかった。
あれから五年。日本の皆は高校二年生に進級して夏休みに入る時期だろう。報告では留年した人はいないと聞いたし、サッカーの道から外れた人も居るけれどミニゲームなんかは都合が合えばやっていると言っていた。
丁度今年の夏は別のチームでプレイしている虎太と夏季休暇の予定が被る。「お前この五年間全く帰省してねーだろ!帰るぞ!」なんて練習試合が被った時に胸倉を掴まれたので仕方なく帰省することになった。
虎太の家は裕福なので帰省するのも容易いだろうが、青砥はそうもいかない。今だって寮やら私生活の方はそんなに自由ではない。それでも、これを機会に貯めてた貯金を崩すことにした。
一応の日程を決め、チケットやらの手配は手慣れている虎太に任せることにして、自チームに戻るとチームメイト達がにやにやしている。なに?と不可解に思いつつ青砥が尋ねれば、予想はしていたがいつもの軽口だ。
「アオト、おまえ知り合いにも身長負けてんじゃねーか!」
「うるさい。ていうか五センチしか負けてない。」
「アオトはちっちゃいからな」
「
……
俺、ゴール決めるだけだから、身長そんなに関係ない」
「出たよ『俺、ゴール決めるだけだから』!胸倉つかまれといて何言ってんだ!」
「
……
今日、俺以外ゴール決めさせないから」
生憎スペインに来て身についたのはテクニックなどのフィジカル面だけではない。プレデターに居た時より自己主張が強くなった。
宣言通り、その日の練習試合は青砥がゴールを独占、試合後は虎太に個人戦を持ちかけて勝利し、胸倉を掴まれた鬱憤をきっちり晴らした。
「てめ、なんで試合後に本気でぶっ潰しに来るんだよ!!」
「胸倉のお返し」
両チームから大爆笑されたのは言うまでもない。
青エリ書こうと思ってたら長くなりそうで、ここだけ一応アップ。需要ありそうだったら本にしようかなーと
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