らん
2013-12-29 20:30:20
1207文字
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一年後エアギアにしたかったのに飽きた


空は快晴、一点の曇りもなく地面を照りつけるが、夏ほどの暑さは既に引いている。
アギトは心地よい温かさと微睡みたくなる陽射しを受けて、実際に屋上で居眠りをしていた。
グラウンドから聞こえるのは小烏丸の意味不明な掛け声や、サポート組の応援、他の部活の奴等の声も合わさって、一種の音楽のようになってきている。
(こんなに不協和音なのに、眠くなるからすげェ……)
アギトはもう一度意識を沈めようと深く呼吸を始めた。そんな時、ずっと近くで自分を呼ぶ声が一つ。
「アギトくん、練習出て」
…………
「起きてるの分かるよ、呼吸まだはやいもん」
面倒臭い奴が呼びに来た、とアギトは舌打ちすると渋々起き上がる。
ゆっくりと目を開いて睨めば、お馴染みの二つ縛りとジャージ姿の彼女は呆れたように小言を言ってきた。いくつか聞き流していると、最終的に叫ばれる。
「練習しなきゃ鈍っちゃうよ!」
「たかだか一日で鈍るかッつーの……牙の王ナメてんのか?」
「ナメてないけど、まだ擬似レガリア馴染んでないでしょ?」
図星をつかれて、思わず肯定するかのようにアギトは口癖を吐き捨てた。どうしても調律者の中山には勝てない。
言葉で勝つことはいくらだって出来ても、身体の調子も見抜くことが仕事である調律者には結局敵わないのだ。
アギトは中山を無視して、そのまま屋上から飛び降りる。ついでとばかりに牙も一発飛ばした。浅い。弱い。過去の自分と比べれば、その牙はあまりにも弱すぎた。


フライング・デイが過ぎ、受験が過ぎ、入学式が過ぎ――――
レガリアが消えてから一年。それでもまだ王は王足り得ていた。それは眠りの森のメンバーが使っていた擬似レガリアの技術を王だった者達も使うことになったお陰である。
王クラスには一般のエアトレックは限度がある。それだからこそのレガリアだった。結局、道具屋の面々はレガリアの代替品を創り上げなくてはならなかった。
そこで用いられたのが擬似レガリアだ。茨の女王である野山野林檎は、本物に劣るとは言っても擬似レガリアで最後の戦いも臨んでいた。つまり、擬似とは言っても限りなくレガリアと同質なのだ。
フライング・デイの直後から道具屋は動き始めた。
その時既に契の王である枢は渡米する事が決定していたが、渡米するまでの一週間程で茨以外の擬似レガリアの設計図を書き上げた。茨の擬似レガリアは、今は亡きキリクが考えたものだ。そこからヒントを得て、枢は新たにレガリアの設計図を創り上げたのだ。
自分の夢、空を直すエンジニアへの第一歩でもある仕事だった。
そこから先はレガリアの内部に詳しい調律者達やイネを中心に立ち回ることとなった。それ故、道具屋所属では無いけれど中山とアキトも関わっていた。牙のレガリアを把握しているのは二人が一番だからだ。

王も関わり、主に調律者とのチューニングを合わせながら



誰か続き書いてーーー