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らん
2013-12-26 12:00:47
1476文字
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青エリにしようとして挫折したっぽいやつ
「エリカが骨折?」
『そうなんだよ!さっき久々に皆で集まったんだけど、その時に右足にギプスしてて!』
「
……
サッカー、これからも出来るの?」
『あんまり重くないみたいで、一ヶ月くらいで外れるって言ってたから大丈夫だと思うぞ。ただ、一ヶ月って結構長いブランクになるから』
「
……
うん」
『走れなくなるよりはマシだろうけど』
深夜、突然携帯を鳴らしたのは元チームメイトのタギーからの着信だった。
普段なら時差を考えて連絡をくれる彼からの着信に、青砥は一体何事かと飛び起きてみれば、第一声は『エリカが!』だった。
意味が分からなくて、思わず無言になっていたらそのままタギーは勢いよく話し出し、そこでエリカが右足を骨折した事を知る。
骨折は、スポーツ選手にとって特に辛い怪我だ。どうしても安静にしなくてはならないし、サッカーをやる者にとって足の骨折は今後のスポーツ人生にも関わってくるかもしれないものになる。幸いなことに軽い骨折で済んだから良かったものの、もし酷いようだったらあの高遠エリカはスピードスターではなくなっていただろう。
『いてもたってもいられなくてさ。ごめんな、そっちの時差も考えずに』
「別に。
……
大丈夫そうなの」
『まあ
……
ちょっと落ち込んでたけど。エリカはああいう性格だから弱音もほとんど吐かないし』
「そう」
青砥にとって、エリカは恩人になる。彼女が誘ってくれなかったら桃山プレデターでプレイすることも、タギーと一緒にサッカーをすることも、スペインに来ることも、父親を探すこともこんなに早く叶わなかった。
大げさかもしれないが、今の青砥がいるのは彼女のおかげでもあるのだ。
そんな彼女が怪我をして、落ち込んでいて。慰めたり、励ましたり、そういうことはあまり得意ではないけれど、縁を繋げてくれた彼女がこの世界からいなくなってしまうのは一選手としても寂しい。
(番号、持ってた気がするし)
目も冴えてしまったし、どうせなら今電話をしたほうがいいだろう。
タギーにありがとう、と礼を言うと、青砥はそのまま電話帳から彼女の番号を探す。とくに迷うこともなく発信して、3コール目くらいで繋がったことに驚きつつも定番通りの一言。
「もしも『青砥くん?!えーっ!今まで一度も電話なんてしてくれへんかったんに、どうして?!』
見事に挨拶はかき消された。青砥は元気そうなその声に少し安心して、ほっと胸を撫で下ろす
「タギーに、骨折したって聞いた」
『あー、そうなん?ついさっき皆と別れたんよー。青砥くんには言わへんって約束したのになあ』
電話越しの声がいつもと違うとか、そういうものが判断できるほど青砥はエリカと喋ったことがない。ここ数年も連絡はメールのみだった。だから、その声に滲む悔しさも何も分からなかった。
「続けられるんでしょ、サッカー」
『うん。影響は出ないって言われたから平気や!ただ一ヶ月ちょい練習出来ないのがなー。ほんとぬかったわあ』
「走れなくなるよりいい。
……
頑張って」
『
……
なんや、青砥くん励ましてくれるん
……
?』
まるで励ましもしないような言いっぷりに思わず電話越しでふくれる。
別に、なんかおかしい?気取られるのが嫌でいつも通りに喋ったつもりなのに、エリカはふてくされんといてー、なんて、彼の些細な変化も見逃さない。
「ありがとお。さっさと復帰して、青砥くん並のテクニック磨いたるからね!」
「
……
俺、ゴール決めてるだけだけどね」
『相変わらずやなあ』
話がまとまる気がしなかったので没!!!!!
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