ミイ
2024-09-15 18:50:08
3366文字
Public エアリーズ政府 広報担当
 

THIS WEEK's ARMITAGE (舞-乙HiME第4話より)

エアリーズ共和国で毎週放送されている珠洲の黄玉ことハルカ・アーミテージ准将の特集番組。『THIS WEEK's ARMITAGE』
今回はヴィントブルームでのご活躍の続きを、皆様にお届けします。番組後半には准将とライバル関係だった『あの人』にもインタビューをしています。准将のご活躍を、お見逃しなく!

「マァァアアアテリアライズ!!」

 圧倒的な強さ! 
 型破りな行動! 
 その他……いろ〜んな意味で国民に大人気の、マイスター『ハルカ・アーミテージ准将』の一週間!


『THIS WEEK’s ARMITAGE』


 この番組は、ご覧のスポンサーの提供で、お送りします。

 先日、ヴィントブルームのマシロ姫が女王として即位されました。即位式に列席されたユキノ・クリサント大統領と准将。そこでの威風堂々な准将のご活躍は、先週の当番組でもお伝えした通りです。凛々しさもあり、萌え要素もばっちりの、准将の魅力を十分にお伝えできる内容だったと思われます。さて、実はあの時行われていた記念舞闘には、一人前のオトメを目指して邁進する二人の少女の進退が関わっていたのだとか。そこで、どちらの少女にも不利益がないようにとうまく間を取り持ったのが、我らがクリサント大統領閣下と言うではありませんか。ええ、やはり議論で閣下の右に出るものはいません。そして、閣下が他国のお歴々を前に意見したのも、我らが准将の言葉あってのことだったそうで。

 ……一躍時の人となったアリカ・ユメミヤさんの手放しの褒め言葉であれほどご機嫌でしたからね。やはり准将はたんじゅ……ごほん。

 それでは今回は、未来のオトメたちの進退が決まったあとの、アーミテージ准将。そして、クリサント大統領閣下の様子をご覧いただきましょう。

「あの、ほんとにほんっとーに! ありがとうございました!」
「礼はそちらのお二方に言うんだな。渋るお歴々やマシロ姫……いや、もうマシロ女王か。を説得してくださった、エアリーズ共和国大統領、ユキノ・クリサント閣下だ」

 件の見習いオトメ、アリカ・ユメミヤさんに声をかけるのは、ガルデローベの学園長、ナツキ・クルーガー氏です。威厳のある凛とした表情ですね。……そして穏やかな声で答えるのは、我らがユキノ・クリサント大統領閣下です。

「私は、マイスターハルカがあなたはいいオトメになるだろうって言ったから、それをみんなに伝えただけですよ」
「ふむ……

 おーっと、准将、閣下にかぶるようにしての登場です。オトメたるもの、主人を立てるべし、などの堅苦しいオトメの心得は、准将には無粋なツッコミにしかならない様子! 

 准将、興味深げなお顔ですね。そしていきなりアリカ・ユメミヤの腰を鷲掴み! いい悲鳴が上がっています! なで、なで……んんー!? 今胸を触る必要は……お、おそらくあった、の、でしょう! なければ外交問題です。そしてその場の誰も止めていないのは……これはやはりオトメにとって必要な資質を測るもの、なのでしょうか? 准将のお考えは、我々では到底辿り着けないところにあるのかもしれません。

「まだまだ訓練が必要ね」
「ユキノ大統領のオトメ、珠州の黄玉こと、マイスターハルカ・アーミテージ准将だ」

 若干呆れたような顔を、後輩であるナツキ・クルーガー学園長にされていますが、全く気づく様子はありません! さすが准将! 

「いい? しっかりこの学園で学びなさい! あなたには素質がある。この私が言うんだから間違いないわ」
「はい!」

 まっすぐな瞳。准将、肩をしっかりと握って伝えます! ……あの事件でのアリカ・ユメミヤの振る舞いを見て、准将は彼女の素質を、見抜いたのでしょうか……? やはり、准将の座右の銘は気合いと根性! ですからね。学園の危機に一人立ち向かっていった彼女には、何か感じるものがあったのでしょう。……決して、嬌嫣の紫水晶よりもすごいと言われたことだけが「素質がある」と言うことではないと思うのですが……

「頑張ってね。じゃあ、私たちはこれで」
「ありがとうございました、閣下」
「いろいろおおきに。ハルカさん」
「別にあんたや学園長のためじゃない。オトメに求められるのは、気合いよ!!」

 今回のハルカ・アーミテージ表情集、いただきました!! 血管をこめかみに浮かび上がらせて握り拳! の気合いの顔です!

「その点では大いに感じ入ったわ」
「相変わらずやねぇ」
「あんたとの決着はまだついてない。いいこと? しっかり腕を磨いておきなさい」

 びしぃっ! とシズル・ヴィオーラシ氏に指をさし、髪を翻して去っていく准将。かっこいいですね。この数秒間ですら表情がいくつも切り替わる……さすがです、アーミテージ准将!

 何度か当番組にも出演された嬌嫣の紫水晶こと、シズル・ヴィオーラ氏とは、ガルデローベ時代の同期なんですね。聞くところによると、シズル・ヴィオーラ氏がNo.1、准将はNo.2。それは入学当初から卒業時まで変わることがなかったそうで。准将からすれば、シズル・ヴィオーラは良きライバル、ということでしょうか。学生時代の准将も気になりますね!

 さあ、准将がクリサント閣下と帰国されたところで、ここからはインタビューです。

 お相手は、ガルデローベの副学長。マイスターハルカ・アーミテージ准将のご学友にしてライバル、シズル・ヴィオーラ氏です。

「よろしくおたのもうします」

 准将とはガルデローベの同期、ということですが、学生時代の准将はどんな方でしたか?

「今のハルカさんとそう変わりません。猪突猛進、や言うのがぴったりなくらいまっすぐでいつでも全力で……うちからしたら、ぎらぎら眩しすぎたくらいどすなぁ」

 なるほど。シズル・ヴィオーラさんはコーラル、パール共にNo.1を守り抜き、准将はNo.2だった、という噂がありますが本当ですか?

「ええ。うちはあんまり順位は気にせんやったけど、ハルカさん、試験の時期はまあバリバリカリカリしてはって……あないに真っ直ぐぶつかってこられたら、こちらもきちんと、お返しせなあきませんからね。あの時はちょお、暑苦しい思てましたけど……今思えば、結構楽しかったなぁ思います。ふふ。長距離踏破試験の時は、たくさん助けてもらいましたなぁ」 

 先ほども准将からライバル宣言がありましたからね。学生時代からあんな感じなんですね。
 長距離踏破試験というと、今度エアリーズで実施されると噂の?

「ええ。さすがエアリーズの広報さん。耳が早おすなぁ。うちらの時もエアリーズにお邪魔させてもろたんやけど……ハルカさんえらい張り切ってはって、ほとんどぜーんぶ、やってもらったんよ。おおきにな、ハルカさん♡」

 なにやら含みのある笑みです。准将はころころと手のひらで転がされるのがお上手ですからね……。言葉巧みな誘導に、「私に任せなさい!」と自ら全てを引き受けている姿が目に浮かびます。そんなところも素敵です、准将……

 えー、それでは、学生時代の准将との思い出を何か教えていただけますか?

「ハルカさんには一つ、えらいお世話になったことがありまして……そのことについては、一生忘れへんと思います」

 おおっ、詳しくお聞かせいただいても?

「んー……。ふふ。秘密どす」

 残念。それではこのエピソードは、またの機会に聞けることを祈りましょう。……っと学園長? お顔が真っ赤ですが……すみません! 映しません! 映しませんから……!! 
 ん゛んっ。気を取り直しまして。それでは最後に、ハルカ・アーミテージ准将に一言、お願いします!

「なんや改まってやなんて、照れてまうなぁ。……そうやねぇ。やかてすごいわぁ。ハルカさん。こないな番組できてしまうくらい大層人気があるみたいで。うちの子たちもハルカさんのファンが多いし、時々遊びに来てくれると嬉しおす。うちも久しぶりにハルカさんとあんなことやこんなこと、したいなぁ思てます」

 なにやら後ろから重苦しいほどの圧がかかっていますが、インタビューはこれで終了となります。ありがとうございました! ガルデローベより、シズル・ヴィオーラ氏でした!

 さあ、いかがだったでしょうか? THIS WEEK’s ARMITAGE!
 では最後に、今週の准将の一言!

「ぶぶ漬け女のバカの皮を剥がすのはこの私よ!」
「化けの皮だよ、ハルカちゃん……

 来週の活躍に、ご期待くださ〜い!