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けがわ。
2024-09-13 08:39:36
994文字
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バラエティー番組のゲストにお呼ばれしたRe:valeの話
モモくんのファーストキスがバラエティー番組の芸の一環として行われてしまったら……というお話。
キスの相手はもちろんユキです。
芸人が多く出演するバラエティー番組でそれは起きた。喧嘩の流れからの仲直りのキス。段取りは完璧だ。だけどオレの心は気が気じゃなくて。
大丈夫、大丈夫。いつもの夫婦漫才のノリでやり切れば大丈夫。オレは必死に自分に言い聞かせる。
「っ、ユキ
……
」
「モモ」
オレがユキを真っ直ぐに見詰めると、ユキのブルーグレーの瞳にオレが写っている。
段々とお互いの顔が近づいていく。毛穴なんかわからない程きめ細やかで透き通った肌で、オレ、ユキさんとキスして大丈夫
……
? 終わった後、いつも通りでいられる?
不安は募っていくけれど、そんなオレの気持ちなんか構わずにユキの唇は近づいてくる。
「んっ」
触れるだけのキス。一瞬の温かさと柔らかさを残して離れていく。
「っ、ユキ
……
」
オレは気が付いたらユキの名前を呼んで縋るように腕を掴んでいた。
「っ、
……
モモ」
ユキは少し眉根を寄せたけれど、直ぐに涼しい顔をして、これで仲直りだね、と言ってくる。
仲直り
……
?
その言葉にハッとして漸く我に帰った。
ヤバい、カメラ!! 咄嗟に頭が真っ白になって言葉が出てこなくなる。
「一旦止めまーす」
スタッフさんの大きな声がした途端、ユキがオレの手を掴んで足早に歩き出した。
連れていかれた先はオレ達の楽屋だ。ユキは入るなり鍵を掛けてオレの方を振り向く。
「モモ、なんて顔してるんだ」
「っ、だって!! 初めてだったんだもん! 仕方ないじゃんかぁ!!」
オレはもう開き直って、ユキに噛み付くように講義する。
「初めてで、イケメンに見詰められて平気でいられるわけないでしょ!!」
「っ、モモ、初めてだったのか!?」
ユキが驚いたように目を見開いて、大きな溜息を付いてしゃがみ込んだ。
「あの、ユキ?」
「初めてだって知ってたら大事にしたのに
……
」
「へ
……
?」
ユキは下からオレを見上げて手を引いてくるので、オレもユキと目線を合わせるようにしゃがみ込む。
「モモ」
「
……
ユキ?」
「帰ったらちゃんと言うね」
「ふぇ!?
……
な、何!? 何を!?」
ユキは優しく微笑んでさっさと楽屋から出て行ってしまった。
取り残されたオレは、残りの収録を終えるために慌ててユキの後を追う。
もちろん、オレとユキのキスシーンは全カットされちゃった。ガチっぽかったから放送できないんだって
……
。
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